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Challenge

育休を取得したことで、自らの成長と
会社へのエンゲージメント向上を実感


Daisuke Inoue

井上 大輔さん

リコー 
設計開発部門

職場の雰囲気にも後押しされ、妻と長女のケアのために、次女が生まれた時に2ヶ月間の育休を取得。
自身の働き方を見直すキッカケにもなりました。

まず、ご自身のプロフィールを
教えてください。

井上さん:2012年に入社し、今、34歳です。家族は妻と娘2人。仕事は、複合機やプリンターの設計開発を担当しています。

育児休業を取得した期間は?

井上さん:次女が生まれた直後に約2ヶ月取りました。長女の時も1歳半ぐらいの時に3週間の休みを取って、育児で疲れた妻のリフレッシュを兼ねて、子連れ旅行をしました。

職場にて

お子さんと

育児休業を取得しようと思った
キッカケは?

井上さん:長女の出産のときに、妻が身体面でかなりの負担になっていると感じたことです。また精神面でも、育児がしんどいことに加え、社会とのつながりが薄くなることで、内へ内へという負のスパイラルに入っていくように見えたことも理由の1つです。

育児休業取得をマネジャーに申請した時は、どのような反応でしたか?

井上さん:私のマネジャーは育休取得者ということもあり、抵抗感なく、すんなりと受け入れてもらえました。同僚や先輩方も同様でした。先輩方が作ってきた風土があり、育休、介護、病気と長期休暇を受け入れやすい社内の土壌があるように感じます。

お子さんと

ご家族はいかがでしたか?

井上さん:妻は、リコーが男性でも育休を取りやすい企業と知っていたので、「育休を取ってくれるのは助かる」と言いつつも、取って当然という感じでした(笑)。一方、妻の勤務先の方からは、「男性でもそんなに長く育休が取れるの?」とビックリされたらしいので、会社による意識や風土の違いを感じました。

育児休業期間中の生活を
教えてください。

井上さん:休業中は毎日、食事の支度や買い物、妻と分担してミルク、おむつ、お風呂などの対応をしました。それ以外では、土日は長女の公園遊びや昼寝の付き添い、平日は長女の保育園への送り迎え、次女が生活していく上での家具の準備や役所の手続きなどをしていました。

お子さんと

育児休業を取得して、良かったことを教えてください。

井上さん:育休取得によって微力ながらも育児をして、少しでも妻に自由時間を与えられたことは良かったです。長女の面倒を見る時間も増えたので、それまですべての愛情を受ける立場から、次女が生まれて急に優先度が下がるという長女のメンタルケアにも対応できたと感じています。私自身の成長に繋がり良かったと思うのは、2か月間の育休で育児に専念する中で、子供ができないことを許容できる寛大さを得られたことです。長女の時は、うまくできないことがあるとストレスを感じることもあったのですが、次女に対しては、徐々にできることが増えていくと喜びとともに寂しさも感じるようになりました。「できない」という時期は限られており、次女には「できない」に対して愛情をもって接することができるようになったように感じます。

 
家事
家事

育児休業中に困ったこと、苦労したことなどあれば、教えてください。

井上さん:まず、社会とのつながりが薄くなったことですね。また、同じような日々の繰り返しになり、生活が子どもの機嫌に左右されて物事がロジカルに進まないため、精神的に追い込まれていくように感じたことも、非常に苦労しました。特に長女が熱を出した時に、新生児の次女にうつらないようにするため妻と次女を実家に帰省させ、1人で育児した際にはそれを強く感じました。

育児休業の経験が自身の働き方を見直す機会になりましたか?

井上さん:主に育児休業後の経験になりますが、自分のためだけに使えた時間が子供のために使うことになったので、働き方を変える必要が出ました。子供と会う時間を増やすための工夫として、「残業になるので子供が寝てから帰る日」「早く仕事を終えて一緒に夕飯を食べる日」とメリハリをもって働くこと、子供の体調不良で仕事を急に休んでも大丈夫なように前もって仕事を進めておくこと、仕事もプライベートも優先度の高いことのみに絞ること、などを心がけています。とはいえ、妻は毎日帰宅後に育児をしていて私以上に大変なので、少しでも助けられればと思っていますが、なかなかうまくいかないですね。

TRIBUS

働きがいという観点ではどうですか?

井上さん:育休により子供と接する時間が増え、早い段階から愛着が湧いたことで、働くことへの使命感が高まりました。またこれからは、「家庭のことは妻に任せ、自分は仕事を優先して成果を出す」という働き方ではなく、「家族+仕事で成果を出す」という時代になっていくと思います。リコーの育児の制度が、これを実現できるように感じたため、エンゲージメント向上につながりました。ただそれは、育休中ではなく育休取得後に感じたことですね。

育児休業に関して、これからお子さんが生まれる社員に伝えたいことは?

井上さん:ぜひ取得することを薦めます。自身の仕事に対する考え方が変わってきますし、妻のケアや子育ての苦労を体感することで、仕事復帰後の助け合いの気持ちが持てるようになると思います。育休取得前には、当然ではありますが、業務の整理、引継ぎをしっかりやり、育休中は育児に専念できるようにすることが大事ですね。また、夫婦で分担してやることを明確にしておくと育休復帰後が楽になるように感じます。今思えば、ですが、もっと子供と向き合えば良かった、とも思います。当時はしんどくて、もういい!と思うこともありましたけどね。現在は夫婦共に育児と仕事を両立させています。会社の制度と部署の方々にご支援いただきながら、仕事も育児も両方とも楽しみたいと思います。


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