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“はたらく”の
解像度を上げる

Message

あなたは今“はたらく”ことについて、どんなイメージを持っていますか?
どんな人たちと、どんな仕事をして、どんな風に働きたいと思っていますか?

リコーは創業から人々の“はたらく”に向き合ってきました。
だからこそ、あなたにも“はたらく”と真剣に向き合うことで、仕事の辛さも楽しさも全部知ってほしい。
そうすることで、自分の未来をより明確に描けるようになるから。

大切なのは、まず体験してみること。
さぁ“はたらく”の解像度を上げよう。

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最後にリコーを選ばなくてもいい。スキルも身につくインターンシッププログラム

リコーでは2019年度から、新卒学生を対象としたインターンシッププログラムを導入。ハードウェア・ソフトウェアの開発、知的財産の管理運用など、さまざまな領域の業務をギュっと詰め込んだ多彩なプログラムを用意しています。

「入社するかどうかに関係なく、このインターンシップを通じ、学生さんに何かを得てほしい」。そう語るのは、リコー人事・採用担当の深瀬貴大。今回は会社側の思いや狙いに加え、実際にインターンシップを体験した内定者3名に、プログラムの詳しい内容やそこで学んだこと、感じたことを聞きました。

  • 人事・採用担当

    深瀬 貴大

  • 複合機のソフトウェア開発のプログラムに参加

    岩間さん

  • クラウドアプリ開発のプログラムに参加

    西村さん

  • 知的財産業務のプログラムに参加

    矢部さん


自分が「やりたい仕事」に合わせて選べる多様なプログラム

――リコーでは2019年度から学生を対象とした新しいインターンシップ(職業体験)をスタートしました。その狙いについて教えてください。

深瀬リコーではしばらくインターンシップを行っていませんでしたが、2年前から新しいプログラムで再開させました。その理由は、採用に対する効果を狙っているのはもちろんですが、いちばんは学生さんに弊社のことをもっと知ってほしいから。仕事内容もそうですし、会社の雰囲気や社員のキャラクターなどもわかったうえで、魅力を感じていただいた方に入社してほしいという思いがあります。

人事・採用担当 深瀬

――具体的にどのようなプログラムなのでしょうか?

深瀬弊社の選考はジョブマッチングがメインですが、インターンシップでも学生さんが志望する職種に合わせて、複数のプログラムを用意しています。昨年はコロナ禍の状況を鑑みて、主にオンラインで7つのプログラムを行いました。業務のコアな部分をまとめたもので、仕事の楽しさや厳しさをギュッと濃縮して体験できるものになっていると思います。いずれも3、4日間でコンパクトにまとめたものが中心です。

研究内容は三者三様。学生が応募したきっかけは?

――今回お集まりいただいた3人も、インターンシップを経てリコーをより深く知ったとのことですが、それぞれ応募した理由を教えていただけますか。

岩間私は大学院生だった2年前にインターンシップに参加し、2021年4月からリコーで働いています(取材時は研修期間)。大学院では機械の排熱に関する研究を行っていたこともあり、就活でも電機メーカーや精密機器メーカーにしぼって探していたところ、リコーのインターンシップを見つけました。

リコーはコピー機やプリンターのイメージが強いですが、「RICOH THETA」という360度カメラなど面白い製品をつくっていることも知っていましたし、地元の沼津にも事業所があり「リコー通り」という名の通りもあって何となく親しみもあって(笑)。それで応募してみることにしたんです。

岩間さん

西村私は大学院修士課程1年だった2020年夏にインターンシップに参加したのですが、じつはその前からご縁があったんです。リコーと私が通っていた大学が産学官連携でイノベーションを生み出す大型プロジェクトに取り組んでいて、当時大学生だった私も共同研究のメンバーとして参加しました。その頃からリコーの風通しのいい雰囲気は感じていましたし、尊敬できる先輩社員の方もいて、すごくいい会社だなと。それで、ぜひインターンシップにも参加してみたいと思いました。

西村さん

矢部私は大学3年生だった2020年7月のインターンシップに参加しました。体験したのは、知的財産に関するプログラムです。就活を始めた当初から企業の知的財産部門(以下、知財部門)で働きたい思いがあったのですが、そもそも知財の採用自体が少なく、情報も限られていました。そんななか、リコーが知財部門のインターンを開催されるということを知り、応募したんです。

――知財というと、特許庁や特許事務所などにも近しい領域の仕事はあると思いますが、なぜ企業の知財部門にしぼっていたのでしょうか?

矢部ただ特許を扱いたいというよりは、知財戦略を考える仕事に興味がありました。企業の知財部門ならプレイヤーとしてそれができるところに魅力を感じたんです。

矢部さん

社員と同じ案件を任せてもらえる、実践的な体験

――では、体験したプログラムの詳細や感想をおうかがいしたいと思います。まず、矢部さんはインターンシップで、まさに「企業の知財部門」の業務を体験したわけですが、いかがでしたか?

矢部想像していたとおり、やりがいのある仕事だと感じました。私が体験したプログラムは「権利化業務」というもので、リコーが発明した技術の権利の範囲を定め、書類を作成し、特許査定を目指すことを3日間で体験しました。知財部門の仕事のなかでも、一番コアな部分を詰め込んだようなプログラムでしたね。

――とても実践的な内容ですね。

矢部そうなんです。実際に社員の方が扱っているのと同じ案件を任せてもらえることに、最初は驚きましたね。ただ、やはりそのぶん難しくて。読み込む資料の量も膨大ですし、技術の内容も専門性が高い。そのときはプリンターのインクジェットヘッドに関する技術などを扱ったのですが、大学の専攻は生物だったので、まったくの専門外でした。それでも、チューターの先輩社員の方から何度もアドバイスやヒントをいただいて、やり遂げることができたんです。

――専門外だったのですね。3日間と短期でしたが、仕事の達成感や醍醐味みたいなものも感じられたと。

矢部それぞれのパートのコアになる業務を切り出していて、楽しさと厳しさの両面を味わえるプログラムでした。私が楽しいと感じたのは、調査・検討した内容を言語化するプロセス。実際は、新たな発明を出願するにあたり、どこに新規性があるのかを見つけ出して書類に落とし込み、最終的に文章全体の整合性がとれるようにする仕事です。パズルを当てはめていくような感覚ですね。

――それまで積み重ねてきたことの、まさに集大成という感じですね。

矢部そうですね。ここに、知財部門の仕事の醍醐味が詰まっていると思いました。あと、これは先輩社員から教わったのですが、「知財部門は、発明を『技術』と『ビジネス』の両面から考える仕事なんだよ」と。この言葉はとても新鮮でしたね。発明をしてくださる研究者の方はあくまで技術面のエキスパートであり、それをビジネスや経営戦略にどう活かすかは私たちの手にかかっている。あらためて、とてもやりがいのある仕事だと思いましたし、このインターンを通じて、やはり知的財産部門で働きたいという気持ちが固まりました。

リコー社員の手厚いサポートで、ビジョンが定まった

――岩間さんのプログラムはどんな内容だったのでしょうか?

岩間4日間のプログラムで、コピー機のソフトウェア開発と、ハンディプリンターという商品のペルソナづくりを体験しました。大学の専攻は機械系だったのですが、当時はソフトウェアの開発にも興味があったんです。リコーのプログラムは専門外でも取り組みやすく、「ソフトウェア開発とはどういうものか」というところから体験できる内容だったのがありがたかったですね。

――プログラムのなかの、どんな業務が特に印象深かったですか?

岩間ハンディプリンターのペルソナづくりです。製品の顧客像を具体的に思い描き、使い方や使われる状況を想像する。それを踏まえ、課題の解決方法を探っていくプログラムです。大学院では自分のやりたい研究を自由にやっていましたが、「顧客のニーズ」というところまで考えたことはありませんでした。もちろん、好き勝手に研究をしているのも楽しいのですが、そこにビジネス的なアプローチを加えるというのは、とても楽しいチャレンジでしたね。

――社内の雰囲気や社員の働きぶりなどは、どう映りましたか?

岩間会社全体の雰囲気としては、新しいことに挑戦する気概みたいなものを感じました。風通しがよく、誰でも意見が言えて、ボトムアップで仕事を遂行していける。そんな環境が整備され、社員のチャレンジングな姿勢を大切にしているのは素晴らしいことだなと。所属部署の本業以外にも貢献やチャレンジができる「LCA」や「TRIBUS」、「社内副業」などの制度があって、実際に利用している先輩はとてもイキイキと仕事に取り組んでいる。あとは、ちょっと意外だったのですが、とてもフレンドリーな方が多いなと(笑)。

実際のインターンの様子。左が岩間さん

――もっと「お堅い人」が多いと思っていた?

岩間はい、正直(笑)。もっとガチガチだったり、保守的だったりするのかなと思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られましたね。最終日にはさまざまな部門の方に話をうかがえる座談会を開いていただき、お話を聞くことができたのですが、どなたもとても親切であたたかくて。あと、驚いたのはプログラム終了後に、人事の深瀬さんにキャリア相談の場を設けていただいたことですね。

――入社の意思を確認されたということですか?

岩間いえ、そういうことはまったくなく、私が今後どんな道に進みたいのか、丁寧に話を聞いてくださったんです。インターンシップ自体もリコーに入社してもらうことが最大の目的ではなく、今後の社会人生活に生かせる「何か」を得てほしかったと、すごく学生目線に立って考えてくださいました。

実際、そのときは、専攻を活かせるハードウェア開発に進むべきか、インターンシップで体験したソフトウェアに進むべきかでまだ悩んでいました。でも、深瀬さんに相談できたことで、揺らいでいた頭のなかがスッキリし、決断するうえで大きな助けになりましたね。

――最終的に、どんな結論に至りましたか?

岩間やはり自分はハードウェアがやりたいという結論になりました。ただ、それはインターンシップでみっちりとソフトウェア開発について学べたからこそ、モヤモヤが晴れたのだと思います。現時点(2021年4月末時点)でまだ詳しい業務内容までは決まっていませんが、リコーの主力製品の一つであるA3プリンター(MFP)の開発に携わりたいと考えています。

――西村さんはどんなプログラムを体験しましたか?

西村システム開発プロセスの一つである、いわゆる「V字モデル」を体験しました。具体的には、ソフトウェアの課題を「ユーザーの困りごと」というかたちで提示してもらい、そこから要求分析、要件定義、基本設計、詳細設計と進んでいきます。産学官の連携プロジェクトには参加していましたが、上流工程から丁寧に携わるのは初めての経験だったので、とても難しかったですね。

――特に難しかったのは?

西村第一段階の要求分析ですね。ただ、同時にそこが最も深く、面白い部分でもあるなと感じました。課題をもとに、ユーザーの真のニーズを見つけていく工程なのですが、ただお客さまが望まれるものをそのままかたちにするだけではダメなんです。ユーザーの困りごとを根本的に解決するベストな方法を見つけ出す必要があって、そのためには要求を細分化し、お客さまにとことん寄り添わなければいけない。

――西村さんはそれをどのようなアプローチで見つけていきましたか?

西村ぼくの場合はブレインストーミングですね。本当は複数人でやるほうがいいのですが、少人数のインターンシップではほかの参加者とそれができるタイミングがなかったので、自分の頭のなかに浮かんだ可能性をひたすら羅列していきました。そのうえで、チューターの先輩社員の方に相談しながら分析を進めていったんです。先輩方はこちらが疑問に思ったことには何でも丁寧に答えてくださるので、心強かったです。

――もともと西村さんは大学院での共同研究でリコーと仕事をしていたわけですが、インターンシップというかたちでより深くコミットしてみて、会社や社員に対する印象は変わりましたか?

西村人に対する手厚さみたいなものは、より強く感じられましたね。ぼくも岩間さんと同じく、インターンシップが終わったあとに先輩から電話をいただいたんです。そこであらためて、これからの就職活動やキャリアについて相談に乗っていただきました。ここまで人に寄り添ってくれる会社なら、もうここしかないなと思いました(笑)。

入社に至らなくても、社会で役立つ学びを得てくれればそれでいい

――みなさんがリコーのインターンシップを通じて学んだこと、同時に、どんな課題が見つかったかを教えていただけますか?

岩間収穫は、自分の意見や思いをわかりやすく伝えることの大切さに気づけたこと。ソフトウェアのレビューを体験したのですが、社員に的確に内容を伝えることができなかったので、そこは今後の課題ですね。また、先輩社員の働く姿やお話から、挑戦することの素晴らしさを知れたのも大きかったです。リコーはそれができる風土でもありますので、これからがとても楽しみですね。

西村ぼくは、体験したプロセスすべてが大きな学びでした。まず目的を見据え、それを達成するための道筋を考えて、相手に寄り添いながら成果をアウトプットしていくこと。これって仕事だけじゃなく、日常生活を含めたすべてにおいて大事なことだなと思いました。
同時に、相手に寄り添いながらわかりやすく伝えることの難しさも痛感しましたね。頭では理解していても実践するのは簡単じゃない。ぼくも岩間さんと同じく、「伝える」という部分で課題を感じました。

矢部私は、つぶさに物事を検討することの大切さを学びました。特許って、出願書類に書いた「たった一言」だけで、権利が及ぶ範囲に影響されてしまうんです。有名な例えでいうと、「信号は、赤と青と黄色の三色から構成される」と書くと色が限定されてしまいますが、「信号は、三色から構成される機械」と書けば、赤、青、黄色以外の色にも権利が広がります。そんな、ほんの少しの違いで発明を保護できる範囲が変わってしまう。だからこそ、細かいこところまで気を配る必要があるんだなと。私は少し大雑把なところもあるので、そこが入社後の課題だと思っています。

――では、最後に深瀬さんにお聞きします。あらためて、リコーのインターンシップを通じ、学生さんにどんなことを伝えたいですか?

深瀬冒頭でもお話ししましたが、やはりリコーのことをちゃんと知ってもらいたい。そのうえで、魅力を感じていただき最終的なマッチングにつながれば、お互いにとって幸せなことです。

ただ、仮にインターンシップを経てリコーや体験した仕事が自分には合わないと感じても、学生さんにとって何かしらの学びがあったり、今後の社会人生活に役立つ貴重な経験を得られたと感じていただけたりすればそれでいいんです。3人の話にもありましたが、リコーのプログラムは仕事の楽しさや難しさ、さらには課題なども感じていただけるような内容です。今後はさらにプログラムを磨き、魅力あるものにしていきたいですね。

※インタビュー内容は取材当時(2021年4月末)のものです。
※取材は感染防止対策を行いつつ、実施しています。


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