人々が安全で平和に暮らす社会秩序のためには、大量破壊兵器などの軍事兵器や、兵器に転用可能な民生用製品、またはそれらの開発に必要な技術などが、国際社会ルールを無視するテロリストや国などに渡らないようにすることが不可欠です。
そこで多くの国々では、世界平和を守るために、兵器そのものを規制する条約に批准し、さらに国際的な輸出管理の枠組みを作り、各国が責任をもって取り組んでいます。それが安全保障貿易管理です。
リコーグループの本社(GHQ)がある日本は、5つある全ての国際的輸出管理レジームに参加し、「外国為替及び外国貿易法(外為法)」に基づき、安全保障貿易管理が実施されています。
国際的輸出管理レジーム
レジーム名称 | 対象となる兵器 | 日本の参加 |
---|---|---|
原子力供給国グループ(NSG) | 核兵器関連 | 〇 |
ザンガー委員会(ZC) | 核兵器関連 | 〇 |
オーストラリア・グループ(AG) | 生物化学兵器関連 | 〇 |
ミサイル技術管理レジーム(MTCR) | ミサイル関連機材・技術 | 〇 |
ワッセナー・アレンジメント(WA) | 通常兵器関連 | 〇 |
リコーグループはリコーウェイに基づき、持続可能な社会づくりの責任を果たすため、経済産業省への「輸出入管理内部規程(CP)」の提出を始めとする、適切な安全保障貿易管理に全役員・全従業員で取り組んでいます。
※2024年9月現在
リコーグループでは、輸出入管理に特化した委員会体制を構築しており、各組織体の特性に合わせた輸出入管理を実施しています。委員会にはリコーグループのメイン貨物輸出事業者も加入しており、一体となって無事故無違反に取り組んでいます。
リコーグループの輸出入管理における最高責任者は、リコーの代表取締役が歴任しており、また輸出入管理責任者は企業コンプライアンスの観点から、営業部門から独立した立場の取締役、または執行役員が就任し、実務の指揮を執っています。
年に1度、リコーの全役員および各組織体の最高責任者並びに全委員会委員を対象とした総会を開催し、内外から講演者をお招きするなど、輸出入管理コンプライアンスの大切さを全社共通で深める活動を実施しています。
※2024年9月現在
お客さまの輸出通関用、社内管理用として、弊社コンシューマ製品の主要な該非判定結果を掲載しており、お客様ご自身でダウンロードしてご利用いただけます。