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水資源の有効活用

水資源を有効活用する

方針/基本的な考え方

世界人口の増加や経済発展と共に、水ストレスの増大や水質汚染が社会的な問題となっており、企業活動でも水資源の有効活用、汚染防止などが求められています。

リコーグループにおいても、トナー生産をはじめとし水資源は不可欠なものです。事業特性や地域環境により影響はさまざまですが、リコーグループでは水資源に関する方針を策定し、事業や地域環境への影響を把握・考慮した活動をグローバルに展開して、水資源の有効利用を進めています。また、水問題の特性である地域性を踏まえ、地域社会やサプライヤーなど多くの方々と連携して、水資源課題の解決に取り組んでいます。

水資源に関する方針

  1. 安全で安心な水資源の利用が全ての人の権利であると認識し活動します。
  2. 事業活動が水資源に与える影響を把握すると共に地域特性を考慮し、目標を定めて活動します。
  3. 法規制等の遵守はもちろん、国際標準およびイニシアティブや公共政策も考慮し水資源の管理に取り組みます。
  4. 自社にとどまらず世の中の水資源課題解決に技術革新で貢献します。
  5. 全社員の意識向上に努め、社員一人一人が起点となりステークホルダーとコミュニケーションを行い地域社会の水資源課題解決に取り組みます。
  6. 原材料、製品・サービス、設備などの調達においては、省資源のみならず気候変動や汚染予防も考慮します。

推進体制/システム

環境・社会・ガバナンス分野におけるリコーグループの中長期的な課題を経営レベルで継続的に議論していくため、CEOを委員長とするESG委員会を2018年5月に設置しました。四半期に一度開催される委員会では経営幹部参画の元、水リスクを含む環境分野における取り組み状況や課題・投資判断など経営上の重要なテーマとして位置づけ審議を行っています。審議内容は定期的に取締役会へも報告されESG経営を高次元で実現する執行の監督を行っています。

また、リコーグループでは事業所ごとに水資源のマネジメント体制を構築し、排水および取水の管理を行っています。

環境負荷収集システムの構築

事業年度ごとに予実績管理を行っています。クラウドシステムにより集計したグローバル約300拠点における取水および排水データを分析し、PDCA管理に活用しています。

水資源のリスク評価システムの活用

国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)の「Aqueduct Water Risk Atlas」を活用し、生産拠点の水ストレスおよび水枯渇リスクを確認し、水リスク評価を実施しています。「Aqueduct Water Risk Atlas 3.0」で設定されている指標のうち、「Baseline Water Stress」および「Future Water Stress」 が「高」以上で、かつ「Inter-annual Variability」が「中~高」 の事業拠点を「水ストレス地域」と位置付けています。評価の結果、リコーグループの総取水量のうち、水ストレス地域からの取水率 は 10%未満であり、また、リコーの事業に財務面もしくは戦略面で実質的影響を及ぼす可能性のある水関連リスクをもつ施設は全事業拠点の10%未満であることを確認しています。

目標と実績

リコーグループは、地域環境の保全を重視しながら、水使用にあたっては極力有効活用するよう、グループ全体の目標を設定して、活動に取り組んでいます。行政から取水量の要求値が定められており、かつ水ストレスが懸念される地域については、行政の要求値を遵守し、かつ事業特性に応じた効率的な水の利用を計るための指標を用いて目標設定を行っています。規制遵守及び地域の水課題解決をするために、規制より厳しい自主基準を設けて、活動しています。

事業活動による水使用量

目標:使用量を前年度実績以下に削減する
データ収集範囲:リコー(生産・非生産事業所)、国内外関連会社

水使用量推移

水関連データ

その他、水資源の有効活用に関する実績はこちらをご覧ください。

ESGデータ

取り組み

水資源の有効活用に向けた取り組み

  • 地域企業との協働による中水の利用
  • 雨水利用による水の循環利用促進
  • 製造生産時の表面処理洗浄水のクローズドシステム
  • サプライヤーとのエンゲージメント