※所属・役職はすべて記事公開時点のものです。
半年前から仕事を計画的に進めて、長女が生まれた時に2ヶ月間の育休を取得。 生まれてすぐの我が子と24時間ずっと一緒にいられたことが、仕事のモチベーションアップに繋がっています。
秋山さん:2019年にキャリア採用で入社し、今、34歳です。家族は妻と長女。仕事はクラウドサービスのドキュメント処理に関する開発業務を担当しています。
株式会社リコー 設計開発部門
秋山 勉さん
秋山さん:次女が生まれた直後に約2ヶ月取りました。長女の時も1歳半ぐらいの時に3週間の休みを取って、育児で疲れた妻のリフレッシュを兼ねて、子連れ旅行をしました。
秋山さん:入社した時、同じ部署にいた男性のリーダーが、ちょうど育休が終わって復帰しているのを見たので、育休の制度があることは知っていましたし、男性社員でも育休を取れる会社なんだな、と漠然と思っていました。そして自分の子供ができた時に、会社の制度や福利厚生を詳しく調べて、取得しようと決めました。
秋山さん:コロナ禍で原則在宅勤務の期間中でしたので、マネジャーにはオンラインでの1on1ミーティングの時に言いました。出産予定日の半年ぐらい前です。特にネガティブな印象はなく、「取りな、取りな」と好意的でした。その後、一緒の業務を担当しているチームのメンバー5名にも言いました。育休に入ったのが年度末だったため、契約更新の業務がいくつかあり、起案作成や支払い精算がちょっと大変でしたが、極力、自分で早い段階から片付けていくように心がけたので大きな問題にはなりませんでした。
秋山さん:妻は金融機関に勤めているのですが、育休を取っている男性社員が少なく、取る人でも2、3日程度とのことで、「そんなに長く取れるんだ」と喜んでくれました。一方、山梨にいる私の母は、ニュースなどで男性も育休を取る時代になってきたと知っていたのか、「育休取るんでしょ?」という感じでした。
秋山さん:妻は育児をメインにやってもらい、私は掃除、洗濯、朝と昼の食事の準備などの家事を担当しました。食事といっても簡単なものですけどね(笑)。2人で分担を決めたというわけではなく、なんとなくそうなりました。育児という点では、オムツ替えや夜間のミルクは私もやり、家族で近所の公園へ散歩に行ったりもしました。休みの間に、私の実家のある山梨に行き、両家でお宮参りもできました。会社の方は、週1でメールチェックはしていましたが、私のアクションが不要なものに関しては返信しませんでした。
秋山さん:何よりも、生まれたばかりの我が子の成長を一番近くで見守ることができたことですね。24時間一緒にいられて、笑ったり、泣いたりするのを間近で見られるのは嬉しかったです。それに育児は、やらないと分からないことが多いので、良い経験ができたと感じます。
秋山さん:育児は初めてのことばかりでもちろん大変でしたが、生活をしていく上で苦労が多かったのは育休明けだったような気がします。在宅勤務中心で家にいるとはいえ、仕事中は自分の部屋に籠っていて育児には関わっていませんので、日中の負荷が妻に集中するようになり、いろいろ大変でした。
秋山さん:できるだけ定時で終わらせることを意識するようになりました。 子供が生まれる前は、「仕事が乗ってきたから、今日は残業してこの仕事を終わらせよう」とか「明日、楽になるように、今日は少し遅くまでやろう」とか考える日もありましたが、今はそれより先に、終業時刻のことを考え、その日の業務を進めるようになってきました。コロナが落ち着いた今も、基本は在宅勤務で出社は週1回ぐらいです。朝の始業前の時間は掃除などの家事を継続しています。
秋山さん:育休を取って生まれてすぐの子供に関わることが、自身のモチベーションアップに繋がったのは確かです。もし育休が取りにくい会社だったら、また転職していたかもしれません(笑)。在宅勤務ができるというのも大きいですね。自分の部屋で仕事をしている時でも、急に何かあって連絡が来た時にはすぐリビングに行けるので、お互いに安心感があります。先日、「もう少しで立てそうだよ!」とLINEが来た時には、仕事の手を休めて子供を見に行けて嬉しかったです。
秋山さん:父親の方も最低1か月は育休を取得しないと、育児や家事が回らないのではないでしょうか。想像していた以上に母親の仕事は大変で、疲労やストレスが大きいと感じました。また、私は仕事の方は育休取得前の早い段階から計画的に進めることができたので問題なかったのですが、今思うと、育児そのものに関して勉強不足でした。そちらの準備もオススメしたいです。我が家は数ヶ月後に妻が仕事に復帰する予定で、保育園も無事決まったので、そこでまた生活が大きく変わりそうです。まだまだ勉強ですね。