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Challenge

ワクワクする「ものづくり」の
機会と環境を社員に提供!


Hommi Masashi

本美 勝史さん

リコー 
デジタル人材戦略部門

2018年11月、社員有志が提案して開設した「つくる~む海老名」は、「手を動かしながら考える」「頭の中のモヤモヤを素早く形にする」などの価値観を実践、浸透させていく社内ファブスペースおよびコミュニティです。

現在、ご担当されているお仕事を教えてください。

本美さん:「リコーを芯からアジャイルにするタスクフォース」という、ちょっと変わった名前の部署に所属しています。リコーグループがお客様起点のデジタルサービス企業へと転換していくために、「リコーアジャイル」をリコーグループ全体に浸透・定着させる活動しています。「リコーアジャイル」とは、デザイン思考とアジャイルの考え方をもとにしていて、探索(デザイン思考)と適応(アジャイル)を繰り返すことで、不確実性の高い課題に対していつでも対応できる組織力を獲得するための意思決定・行動原則です。

「つくる~む」とは、どのような場所ですか?

本美さん:リコーテクノロジーセンター(神奈川県海老名市)にある「誰でも使える社内ファブスペース」で、ものづくりを起点として一緒に楽しく働けるクリエイティブな社員を増やすことを目的としています。専業メンバーはおらず、今は社内副業制度を活用した9名で運営しているボトムアップ型の活動です。元々、新横浜事業所に「つくる~む新横」があったのですが、リコーテクノロジーセンターにもこういう場所が欲しいね、ということになり、2018年11月、「LCA活動」(※)の1チームとしてスタートしました。

※「LCA活動」
https://jp.ricoh.com/about/empowering-each-other/interview02

TRIBUS
実践中

展示会でのパネル

「つくる~む」では、どのような活動をしていますか?

本美さん:主な活動は4つあります。まず1つめは、「つくる~む」のデジタルファブリケーション機材の整備、および社員への開放。2つめは、ものづくり、特にデジタルファブリケーションを使用したクイックなプロトタイピングに関する情報発信です。主な対象はエンジニアですが、エンジニア以外の方も利用しやすくなるように意識しています。3つめは社員に参加してもらうワークショップの企画、開催。 これまでやった実績では、メカエレキソフト各分野の導入ワークショップとして「3D-CAD、エレキCADワークショップ」、「マイコンとビジュアルプログラミング」などがあります。最後の4つ目は、社内で個人的に活動している人や、同じ技術分野が集まった横串活動の成果報告の場を増やすことです。また、特別な活動としては、一昨年、「魔改造の夜」というテレビ番組にリコーの技術者が出演した時、出展するマシンの製作に貢献したこともあります。

展示会でのパネル
本美さん説明中
実践中

「つくる~む」によって成功した事例や成果など教えてください。

本美さん:現在、「つくる~む」の社内コミュニティへの参加人数は533人、実際に足を運んで講習を受けてくれた人が227人います。機材の総稼働時間は1万時間を越えました。業務で活用している人が増えてきて、「つくる~む」の3Dプリンターやレーザーカッターを使って試作費を数十万単位で低減させている人もいます。また昨年は、「つくる~むフェスティバル」という社内イベントを開催しました。個人やチームで作ったものを持ち寄って展示するイベントなのですが、ジオラマやガンプラを作っている役職者の人、趣味で楽器を作っている人、デジタル複合機の部品でラミネーターを自作している人など、個人的な趣味から業務に近いことをやっている人まで幅広く集まってもらえました。社内にこんな面白い人材がいるんだ、ということを周知する機会を提供できたことは一つの成果だと思っています。

「つくる~む」の活動で、やりがいを感じたことを教えてください。

本美さん:試作費低減といったわかりやすい成果が出ることももちろん嬉しいですが、その過程の方が重要で、技術者が今まで触ったことのない機器を使って試行錯誤している様子はとてもイキイキしています。そういった姿を見られることはとても嬉しいですし、「つくる~む」があるからチャレンジした、という話を聞くと、この活動を始めて良かったなと思います。

つくる〜むフェスタ

「つくる~むフェスティバル2022」開催の様子

これまで苦労したこと、うまくいかなかったことなど、教えてください。

本美さん:オープンと同時期に新型コロナウイルス感染拡大による出社制限がかかりました。リモートだけでは完結しない活動なので、運営のモチベーション維持が難しかったのですが、リモートでもできることを探して、活動を止めないようにしました。例えばワークショップに関しては、当時はリモートで実施した経験がなかったのですが、やってみると、資料の画面共有や部材の事前配布といった工夫で何とかなることがわかり、「手を動かして考える」という気持ちを忘れずに活動を進めました。

「つくる~む」の今後の活動や将来実現したいことを教えてください。

本美さん:ひとつは「つくる~む」の活動をより拡大していくことです。社内での周知を進めて、より多くの人に使用してもらうことで、クリエイティブな社員を増やしていきたいと思っています。もうひとつは「つくる~む」を会社にしっかり定着させることです。社員をクリエイティブにするというのは重要な目的ですが、持続的な活動にするには、業務で活用される事例を増やす、新規事業におけるプロトタイピングに活用される、などよりわかりやすく会社に貢献できる部分も必要です。クリエイティブな社員が増え、至るところで面白そうなプロトタイプを作っていたり、常にワクワクする企みが行われていたりする状況を作り出すことが私たちの狙いです。そしてそれが、リコーらしいイノベーションに繋がっていくと本気で思っています。

メンバー集合

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