将来成長が予測される新興市場(中央アジアやアフリカ)へ出向き、現場の社会課題を理解し、リコーのデジタル技術で解決する事業を提案・実践する活動。
リコーが提供できる価値を内外関わらず自由な発想でとらえることで、ビジネスチャンスを生み出し、社員一人ひとりが生き生きと働ける機会を創り出す。
Agari Miku
上里 美紅 さん
リコー マーケティング部門
Inoue Maki
井上 真希 さん
リコー マーケティング部門
上里:もともと、私と井上は2015年入社の同期で、二人とも新興国ビジネスに興味があるという共通点がありました。私は大学生の時に、ボランティア活動を行っていましたが、その活動を通じて、国際協力をする際、ただお金や物資を無償で与えることは一過性の支援にすぎないということを感じました。現地の人々を巻き込んで、現地の人々自身で自国の発展に貢献する、現地の人々の間で雇用が生まれるといったような仕組みでないと持続的な発展や社会貢献は期待できない、と考えていました。そんなとき、人口の大半を貧困層が占める新興国の市場を、支援対象としてではなく、ビジネス市場と捉える「BOPビジネス※」の考え方に興味を持ちました。 新興国のためのビジネスにリコーなら関わることができそうと思い入社しました。配属当初は別の仕事をしていましたが、2017年の終わり頃に自分のやってみたいことをプレゼンする機会をいただき、リコーの技術力を活かして新興国の社会課題を解決することを提案して、この活動を始めることができました。
※BOPは、base of the economic pyramid の略で、低所得層の生活水準の向上に貢献しつつ、企業の発展も達する持続的なビジネスのこと
井上:私たちは、社会課題をインターネットや講演、本から調べて仮説立てるのももちろん、既存の枠や前例に制限されない自由な発想で、実際に現場に行き聞き取り調査や現場見学を実施することで、人々の生活・ビジネス環境・社会課題を確認するといった活動をしています。
上里:私たちは東アフリカを担当していますが、今期は井上と一緒に、7月に東アフリカのケニアで現地調査を実施してきました。 その他、展示会への出展や講演参加、関連企業や機関との面談など、アフリカ関連の情報収集、人脈づくりでも活動しています。
井上:2018年度から現地調査を開始しています。今まで計2回、東アフリカ3ヵ国・7都市、計72社と面談し情報交換をしました。
井上:現地への移動に約1日かかるので、体力的には大変なときもありますが、現場での様々な困りごとを聴くことができる貴重な機会なので、いつもわくわくしています!
上里:まだまだこれからの活動なので、現時点で苦労していることはないです。仕事は忙しく大変ですが、やりたいことをやらせてもらえているというのは本当にありがたいし、やりがいになるので、やる気と熱意で頑張っています!
井上:今後は具体的な事業化に向けて検討していく予定です。少しずつでも何かしらのアウトプットを出したいと考えています。まずは少しでも多くの方に活動を理解・納得してもらえればうれしいです。
上里:やはり、現地の人々が実際にリコーのソリューションを使用することで、それによって社会課題の解決に貢献できることが夢ですね。