リコーグループは、「良き企業市民」として、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、会社と社員が協力し合い、地球、社会の持続的発展に貢献することを基本方針としています。
SDGsが目指す「誰一人取り残さない」社会に向けて、多様な働く人、例えば障がい者、難民、シングルマザーなど働くことに困難を抱える人の「はたらく」を支援することで、すべての人の「はたらく歓び」の実現を目指しています。
一般社団法人障がい者自立推進機構パラリンアート®の「障がい者がアートで夢を叶える世界をつくる」に賛同し、オフィシャルパートナーとして参画しています。障がい者アーティストに描いていただいた作品は社内で制作する販促物への利用や事業所の壁面などに飾るなどして、支援の輪を広げる活動を行なっています。
【テーマ】サステナビリティ
【タイトル】働く人々とつながる自然
by KOTO
【テーマ】サステナビリティ
【タイトル】サステナビリティあふれる未来
by KOTO
【テーマ】生物多様性保全 マングローブの森と人・コミュニティ
【タイトル】小さな地球
by miho
2024年1月、リコージャパン石川支社事業所のリニューアルに伴い、壁面を装飾する絵を障がい者アーティストのKOTOさんに描いていただきました。依頼するにあたり、リニューアルメンバーでディスカッションを行ない、描いていただきたい絵のキーワードを「成長」「未来」「つながり」「あたたかみ」に決定。約2ヵ月の制作期間を経て完成しました。来社されたお客様にも社会貢献の取り組みとしてご紹介しています。
石川支社リニューアルメンバーと作品「成長つながるひろがる」
by KOTO
リコージャパンは、リコーと認定NPO法人育て上げネットと協働し、就労に困難を抱える若者に対して、働くことへのインクルージョンを後押しするプログラムを展開しています。社員がデジタルイノベーションで変化するワークプレイスを紹介するほか、画像制作における受注から納品までの業務を疑似的に体験できるデジタルスキルトレーニングや社員との交流を実施。作成した画像は、社内サイトのバナーや背景として活用しています。
2024年度は、リコーが開発中のAIを活用した技術の紹介や、生成AIの使い方講座、AIを活用したデザイン制作のお仕事体験などを実施しました。2回のプログラムに50名の若者が参加し、リコーグループ社員によるプロボノ注1は35名が参画しました。
オンラインでの仕事体験とともに、のべ8ヵ所の支社と連携し、リコージャパンのオフィスを見学
制作したデザインを発表する若者
リコー製電子ホワイトボードを使用してのアイスブレークゲームの様子
青少年の“理科離れ”を受け、全国でリコーグループのリソース(人材、製品、技術)を活用した子ども向け科学実験プログラムを実施しています。科学の面白さを体験し、関心を高めてもらう機会を子どもたちに提供しています。また、2020年度から文科省の教育改革をふまえ、今まで培ったリコー・サイエンスキャラバンの知見を活用して、探究型授業への支援活動を開始しました。子どもたちのより深い学びに貢献するプログラムになっています。
学校では学ぶことのできない体験学習の場を提供し、リコーグループの社員ボランティアも多数参加しています。
不思議な360度写真に興味津々
青少年のための科学の祭典2024 千葉大会
カメラのレンズをのぞいてみよう
青少年のための科学の祭典2024 全国大会
参加した子には、顔写真を撮影し缶バッジにしてプレゼント
2024科学講座(埼玉県富士見市)
RICOH THETA(シータ)という魚眼レンズがついた360度カメラを使わせてもらい、実際に写真を撮りました。私はRICOH THETAを初めて見たし、初めて使ったのでとても楽しかったです。リコーという大きな会社の方からお話していただくという経験は滅多にないと思うので、すごくいい経験となりました。
宮崎支社と宮崎市が連携し、小学生60名を対象に体感型「未来を変える環境教室」を開催しました。ZEB事業所を活用し環境に配慮したSDGsの取り組みを探す会社探検や、樹脂判別ハンディセンサーを使いプラスチックの種類を学びながら正しいゴミの分別の理解を深めました。
宮城支社は、2020年から継続して「フードバンクWeek」を設け、NPO法人ふうどばんく東北AGAIN様へ寄贈を行ない、これまでに34回実施しました。社員の意識向上のため、お届けは各部署で行ない、現場の声を聞けるようにしています。お客様へも活動の輪が広がり、貧困世帯やこども食堂への「食料支援」に貢献しています。
リコーグループは、生物多様性の保全が真に豊かで持続可能な社会の構築につながると考え、「ネイチャーポジティブ注1」と「森林破壊ゼロ」に向けて、さまざまなステークホルダーと連携し事業活動に伴う環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力の維持および向上に取り組んでいきます。また、2022年に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の2050年ビジョン「自然と共生する世界」と、2030年ミッション「自然を回復軌道に乗せるために、生物多様性の損失を止め、反転させるための緊急の行動をとること」に賛同し、この枠組の重要項目を反映させる形で、2024年「リコーグループ生物多様性方針」を改訂しました。
持続可能な社会を構築するためには、持続可能な調達が重要と考え、ESG、購買、生産、販売など関連する部門からグローバルでメンバーが集結し、2022年に「グローバル紙調達プロジェクト」を発足させました。各地域における課題を共有し、リスクマネジメント活動としてサプライヤーへアンケートを実施するなど、生物多様性に配慮した持続可能な紙の調達を検討しています。このプロジェクトを通じて、環境負荷を減らした紙の調達の重要性を各地域のメンバーが認識し、再生紙やECF注1紙などの環境に配慮した製品を調達を進めることで、お客様に安心して用紙をご使用いただけるように活動しています。
リコーグループでは、2010年「リコーグループ製品の原材料木材に関する規定」を制定していますが、用紙についての方針をさらに明確にするために、2023年、環境面と人権や地域での操業に配慮した「用紙調達方針」を新たに制定しました。これらの方針や規定に基づいて、事業活動に伴う環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力を維持し、高める取り組みを進めています。
リコーグループは、生物多様性保全のみならず地球温暖化防止、持続可能なコミュニティ発展の観点からも森林保全が重要と考え、1999年より積極的な取り組みを行なっています。2014年からは、地域コミュニティの発展に貢献することを目的に、自治体、企業、地域住民など地域を主体としたさまざまなステークホルダーの皆様と連携して「ステークホルダー協働による森づくり」を全国で推進しています。また、リコーグループが所有する「えなの森」「ETRIA御殿場事業所」が環境省「自然共生サイト注1」に認定されています。この活動は、生物多様な里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を目指しています。
山梨支社では年2回(6月と10月)、韮崎市の甘利山さわら池周辺と穂坂自然公園で森林整備活動を行なっています。主な活動内容は、下草刈り、植樹、林道整備、杭打ち、ウッドデッキの塗装などです。社員およびその家族、そしてこの活動に賛同している地元企業の皆様と長年にわたって取り組んでおり、2024年には森林整備の連携協定を結んでいる韮崎市から善行表彰を受けました。
毎回、多数の参加者(50名から60名)が集まり、コミュニケーションを深める場にもなっています。「リコーの森にらさき」と称されているこの場所を、今後もさまざまなステークホルダーの皆様と一緒に守っていきます。
2008年度より佐賀支社は佐賀市と連携協定を結び、どんぐりの木とリコーをかけ合わせ「どんぐりこ~の森」と名づけ、環境保全活動を行なっています。生態系豊かな森をつくるとともに、佐賀の水源を守る取り組みとして、生物多様性保全に貢献しています。
2022年6月に山口支社は、光市、株式会社ビークルーエッセ、リコーと連携し、冠山総合公園協働活動事業に関する協定を締結しました。森林整備を通して「ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり」に取り組んでいます。
2022年8月に山形支社は、山形県、門伝生産森林組合と、やまがた絆の森協働活動事業に関する協定を締結しました。お互いの資源やノウハウを連携し、山形県の豊かな自然を未来に引き継ぐ森林保全活動や、活動を通じた地域の活性化を目指しています。
リコーグループの生産系関連会社リコーエレメックス恵那事業所の敷地に40ヘクタール以上の森林があり保全活動を行なっています。活動には地元の住民、企業、NPO団体、リコー関連会社が参画。環境保全にとどまらず、次世代育成、コミュニティの活性化および発展に貢献することを目指しています。
リコーグループでは2001年から、生態系豊かなやんばるの森を守り地域の発展につながる活動支援をしてきました。2016年にはやんばるの森が国立公園に登録され、新たに地域と連携した活動によりチョウの棲む里づくりに取り組んでいます。
2017年より、リコー、坂井市、下久米田里山保全会などと協定を結び、手付かずの森林を整備することで、生物多様性保全と、人と動植物が共存する里山づくりを目指して活動。計画通り森林整備が完了したので、2024年5月記念植樹を行い活動を終了しました。
徳島支社では、森林保全を通じた地域貢献活動を20年以上にわたり継続しています。2024年5月には、スカラーシップパートナーである神山まるごと高専の学生や教員と共に間伐体験を実施しました。自然とふれあいながら、地域や環境課題を考える機会となったほか、社員にとっても次世代との共創を通じて、SDGs、地域貢献マインドを育む体験となりました。
東日本盲導犬協会に寄付金贈呈
社員の家族も参加する絵本プロジェクト
リコーグループは、被災地および被災された方々への支援を目的として、リコー社会貢献クラブ・FreeWillから認定NPO法人 難民を助ける会(AAR JAPAN)へ30万円の寄付を実施しました。また、リコージャパンでは、2025年7月に首都圏の事業所が入る2ヵ所のビル内で北陸・福井市を応援するマルシェを開催。たくさんの社員と入居テナントや地域の方々も参加して商品を購入していました。この販売会の総売り上げから、リコージャパンが受けた出展収益を社員の募金先の団体に寄付しています。
これらの寄付金は、能登半島地震の被災地での食料や生活用品などの物資支援や、救助犬や医療者による救助、障がい者や高齢者、子どもの支援などに活用されています。
本社事業所では、2004年から「命をつなぐ活動」として、定期的に献血活動を実施しています。この継続的な取り組みが評価され、令和6年度「献血功労者」として東京都知事感謝状を受彰しました。同じビル内の企業にも参加いただき、社会貢献活動の輪を広げ、多くの命を救う活動に取り組んでいます。
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