リコージャパンが全国でステークホルダーとともに進めているSDGs/ESGの取り組み事例をご紹介します。
リコージャパンでは全国の支社および部門にいる約640名のSDGsキーパーソンが活動しています。社内へのSDGs/ESGの浸透、啓発、活動推進や、お客様のSDGsへの貢献、ESGの取り組みを支援しています。
デジタルサービス技術本部は、各事業部の持ち回りで「SDGs活動情報共有会」を毎年開催しており、第4回となる今年はデジタルインフラ事業部が主催。丸いダンボールに考えを書き発表し合う「ダンボログ」を実施し、SDGsキーパーソンが進行役を務めました。背景には、システムエンジニアという職種柄、SDGsを業務と結びつけてイメージしにくいという課題があり、同事業部の調査でも約半数が「SDGs/ESGと業務のつながりを感じていない」と回答していました。一人ひとりが「自分ごと」として捉えれば、社会課題の解決に貢献している実感(すなわち、“はたらく歓び”)につながり、事業とSDGs/ESGの同軸化も進むと考えられます。職種や役職の違うメンバーが膝を突き合わせて意見交換することで相互理解が深まり、SDGs/ESGへの認識も広がりました。
「ダンボログ」記入後、各自で発表
否定しない、話を遮らない、など「ダンボログ」を行なうルールの元、和やかに行なわれた
輪になって話し合うことで、相互理解とSDGs/ESGへの認識などが深まり視野が広がったとの感想も
2026年1月、リコージャパン北海道支社は、札幌市が実施する「札幌SDGs先進企業認証制度」において「札幌SDGs先進企業」として認証されました。この取り組みへの関心を背景に、全国の政令指定都市で中小企業支援に携わる職員約40名を対象とした実践事例紹介セミナーが札幌北事業所で開催されました。セミナーでは、北海道支社のSDGsキーパーソンが講師を務め、「SDGs」「AIによる業務効率化」「オフィス環境」をテーマに、リコージャパンの実践事例を紹介しました。事業を通じた社会課題の解決と企業価値向上の両立を目指す「事業とSDGs/ESGの同軸化」の考え方を説明するとともに、使用済み段ボールを地域の子どもたちの遊び場づくりに活用するアップサイクル活動など、北海道支社独自の取り組みを共有しました。さらに、生成AIの活用事例やABW(Activity Based Working)を取り入れたオフィス環境を紹介し、参加者との活発な意見交換を実施。地域企業のDXやSDGs経営推進のヒントを発信するとともに、リコージャパンの実践知を地域社会へ還元する機会となりました。ご参加いただいた札幌市職員の皆様からは「SDGs経営の裾野を広げていくためには、行政の支援だけではなく、リコージャパン様のようなリーディング企業の実践事例が、とても大きな力になると感じています。」 「現場で試行錯誤しながら培われた生のノウハウを地域に共有していただくことで、SDGs経営の輪が市内の企業へ広がり、持続可能で活力ある札幌の未来へとつながっていくことを心から期待しています。」との声をいただきました。
SDGsキーパーソンによる講義の様子
参加された札幌市職員の皆様
SDGsキーパーソンが本社事業所の社員に、自分の担当するWork(業務)とSDGs/ESGのつながりを考えるとともに、自分のLove(好きなこと)から社会課題を考え、視野を広げるワークショップを実施しました。参加した社員からは「自身の業務の目的を見失いがちだったが、ESGに当てはめて言語化することで、仕事に誇りを持てるようになった」との声があり、SDGsやESGの理解が深まりました。(2024年時点)
左側はWork、右側は自分のLoveに関することを書いて宣言
デジタルサイネージで宣言カードが流れている様子
全国の支社と事業所が地域色豊かなアイデアで、SDGs/ESGの取り組みを行なっています。社員一人ひとりの意識改革を促し、持続可能な社会の実現に向けて歩みを進めています。
長野支社では、社員一人ひとりに事業とSDGs/ESGの同軸化を自分ごととして考えてもらうため、SDGsキーパーソン8名が毎月テーマを出し合い、月初めに社内向け勉強会を企画および開催しています。テーマは、「SDGsの輪を広げるマングローブ植林活動」や「DEIもう一度考えてみよう」「身近な企業の取り組みを知ろう」など、事業内容はもちろん、お客様のSDGs取り組みや市場の最新動向も分かりやすく紹介し、SDGsを身近に感じられるよう工夫しています。また、講師経験もSDGsキーパーソンの成長につなげています。(2025年時点)
SDGsマンスリー勉強会の様子
京都支社は、これまで3拠点に分かれていた事務所を統合し、「Connected」をコンセプトにオフィスをリニューアルしました。温湿度と照度、CO2濃度などを計測可能な環境センサーを設置したほか、空調デマンドコントロールシステムの導入によって使用エネルギーを可視化し省エネを図っています。また、ミーティングスペースには、倒木や流木を加工したオリジナル什器を設置するなど資源の有効活用にも取り組み、社員の環境意識向上につなげています。(2024年時点)
地元の工務店に依頼し、オリジナル什器を制作。材料となる木材は京都のお寺に倒れていたヒノキを採用しています
広島支社は、2023年8月に「こども参観日FAMILY DAY」を開催。14組41名の家族が参加し、名刺交換やコピー機の仕組み学習、360度カメラ、オリジナル恐竜づくりなどを体験しました。このイベントは、社員の家族に職場を理解してもらい、ワークライフ・マネジメントを推進する目的で開催しています。子どもが親の仕事に触れることで、職業観の醸成にも貢献します。今回は、インターンシップの学生に運営を体験いただき、企業の取り組みを紹介しました。(2024年時点)
子どもたちは、真剣な表情で各コーナーのミッションをクリアし、最後に笑顔で記念撮影をしました
大阪市本町橋事業所のリニューアルに伴い、不要になった来客受付カウンターの木材を再利用してRFID投映用の什器を作成。什器にRFIDタグ付き木製フレームを差し込むと、大型スクリーンにSDGsに関するコンテンツが投映されます。お客様の興味を引く効果的なツールとして、SDGsへの取り組みをご紹介しています。お客様からは「SDGsへの関心が高まりました」とのお声をいただいています。(2024年時点)
木製のフレームを差し込むと映像が流れる、RFIDを利用した仕組みを採用。デジタルとアナログを融合した新しいデジタルコンテンツです
リコージャパン初の『ZEB』注1 認証を取得した和歌山支社では、マングローブ植林活動の取り組みを見える化し、社員の意識向上につなげています。社員が描いたイラスト「植林活動を通じて目指すミライ」は、植林活動が6つのSDGsゴールにつながっていく様子を表しています。このイラストをサイネージに投映し、植林対象の複合機販売台数に応じてイラストが完成に近づく仕組みを構築。お客様とともにSDGsへの貢献に取り組んでいます。(2024年時点)
マングローブ植林活動でSDGs目標1、2、11、13、14、15に貢献。植林によるCO2削減量を可視化し、複合機導入のお客様に「植林報告書」をお渡ししています
リコージャパンは、事業とSDGs/ESGを同軸と捉えてさまざまな取り組みを推進しています。社内実践のご紹介など、お客様の取り組みを支援する活動を全国で行なっています。
岡山支社では、工業用ゴム部品の製造販売を行なう丸五ゴム工業株式会社様を、SDGsの視点で新規事業創出と工場DXの両面から支援しています。岡山支社が開催する「SDGs講舎」にご参加いただいたことがきっかけで、つながりが生まれ、アクアポニックス事業の共創が実現しました。さらに、光発電による環境センサーの提案により、製品開発の高度化にも貢献しています。加えて、工場見学の提供や作業支援カメラの導入を通じて、生産性の見える化や問題点の原因究明の迅速化を推進しました。持続可能な経営への変革につながり、お客様からは「最新技術を活用し、二人三脚で事業を創れた」「DXを実感し経営陣の意識が大きく変わった」との評価をいただきました。
愛知県の紙器メーカーである河原紙器株式会社様は、難リサイクル紙を地域の学校へ提供する独自の「つなぐプロジェクト」に取り組んでいました。その後、SDGsへの取り組みをさらに深化させるため、リコージャパンの支援を活用。愛知支社主催の勉強会やワークショップ、カードゲームを通じて社内浸透を推進しました。加えて、提案に基づきLED化や再生可能エネルギー導入などを実施し、自社のESG強化を本格展開。お客様からは「丁寧なヒアリングと期待を上回る提案に助けられている」との声が寄せられています。
富山支社では、SDGsセミナーとViCreA(ヴィクレア)のコラボレーションイベントを実施。前半では、SDGsキーパーソンが企業活動におけるSDGs/ESGの取り組みへの重要性や取り組み事例をセミナー形式で解説し、後半では、ViCreA(ヴィクレア)見学を通じて社内実践事例とSDGsへのつながりをご体感いただきます。セミナーの中で「RICOHサステナ見える化ツール」をご紹介し、ご希望があるお客様にはESGの観点から現在取り組んでいること、今後取り組みたいことをヒアリングして見える化し、お客様の取り組みをご支援しています。お客様からは「今後、社員とともに取り組むESGの取り組みが明確になり、社内推進に大変役立つ」とご評価いただいています。これからも地域の中堅および中小企業のお客様が、よりサステナブルな事業を行なうことで、地域社会全体の持続的な発展に貢献していきます。
SDGsセミナー&ViCreA(ヴィクレア)をお客様へご紹介
三重支社では、フェアやセミナーイベントにお越しいただいたお客様へ「RICOHサステナ見える化ツール」を活用し、お客様の事業をESG視点で見直すお手伝いをしています。ヒアリングシートにより、お客様のSDGs/ESGの取り組みを顕在化し、今後取り組むことを明確にします。お客様と伴走し、一緒に成長していくことが目的であり、お客様からは未来の課題を言葉にしていただけるようになりました。
お客様の「RICOHサステナ見える化ツール」のご回答から未来課題を仮説提案としてまとめ上げ、ビジネスチャンスとリスク低減になる取り組みを共創し達成まで伴走します
SDGs研究会は全5回のプログラムを通して、①SDGsへの理解を深める、②自社の取り組みを見直す、③参加者同士の研鑽の場の提供、を目的としたお客様向け研究会です。セミナーや討議などを通して知識を深め、情報や意見を交換することで課題解決のヒントにつなげることができます。リコージャパンは研究会や取り組み度合いに合わせた実践事例の紹介を通じて、お客様のSDGsの取り組みに伴走支援いたします。(2024年時点)
研究会では、参加したお客様からESGシートに沿った各社の今後の取り組みについて発表いただきます
荘内銀行様とリコージャパンは、地域企業のSDGs経営の推進を目的として、2023年に連携協定を締結し、本業やESGの視点でDX、GX、働き方などさまざまな課題を事業者とともに考え、協働によるオーダーメイド型のコンサルティングを提供しています。2023年11月には荘内銀行様が主催する「次世代経営塾」においてSDGs/ESGワークショップをリコージャパンが担当し、参加企業のサステナビリティ戦略の基礎固めを支援しました。(2024年時点)
荘内銀行様主催「次世代経営塾」でのSDGs/ESGワークショップの様子
パートナー企業の株式会社ムサシ様において、カードゲーム研修「2050カーボンニュートラル」を開催しました。この研修では、政府やNPO、各業種のチームに分かれ、カードゲームを通じて各々の事業目標達成とカーボンニュートラル実現を両立する大切さを学びます。ムサシ様の藤本社長は「これからは私たちにも社会課題の解決が求められる時代。SDGsやカーボンニュートラルの本質を正しく理解し、お客様提案につなげるきっかけになった」と話されました。(2024年時点)
カードゲームを通じて事業活動とCO2排出量の変動を疑似体験し、脱炭素の重要性を自分ごととして捉える機会となりました
リコージャパンはSDGsの目標達成に貢献するため、行政や企業、各種団体、市民の方々と多様なパートナーシップを結び、地域活性化に向けた最適なソリューションを提案しています。
北海道支社では、地域企業を対象に「自社のESGを見える化しませんか?」をテーマとしたイベントを開催しました。第一部では、リコージャパンのSDGs/ESGに関する考え方や社内実践事例を紹介し、ViCreA(ヴィクレア)見学を通じて、ESGを意識した具体的な取り組みを体感いただきました。第二部では「RICOHサステナ見える化ツール」を活用したワークショップを実施し、現在行なっている取り組みや今後注力したいテーマをESGの観点から整理。第三部の座談会では、SDGs/ESGの社内浸透をテーマに参加企業同士で意見交換を行ないました。参加者からは「自社の課題や方向性が明確になり、社内での推進につなげたい」との声が寄せられました。イベント後も対話を重ねながら、地域企業の取り組みに寄り添い、地域社会全体の持続的な発展に貢献していきます。
活発な意見交換が行なわれた座談会
山梨支社は甲府市と「SDGsの推進に関する連携協定」を締結。産学官連携による取り組みを推進し、SDGsの機運醸成や企業などと若者の交流、SDGsに取り組む地域企業の魅力を発信する機会につなげています。若者と地域と企業がSDGsに取り組む意義や重要性を実感し、SDGsを自分ごととして捉えアクションへとつなげる「若者によるSDGs普及啓発事業」では、市内大学の学生と『SDGs推進レポート集作成事業』『SDGs普及啓発プログラム構築事業』を実施しています。(2024年時点)
SDGsの推進に関する連携協定の締結式
(右から甲府市 樋口 雄一 市長、リコージャパン 山梨支社長 田中 弘輝)
秋田支社は秋田大学と地域連携ゼミに関する協定を締結し、学生とともに地域の課題である「若者の秋田定着」と「労働力確保」に取り組みました。その成果は「RICOH Value Presentation 2023 AKITA」で学生によって発表され、来場者から高い評価を受けました。今後も秋田の未来創造に向けてさらなる共創を進めていきます。(2024年時点)
VPre2023 in AKITAブースの様子。SDGs目標8、11、17に貢献します
リコージャパンでは、サプライヤーなどパートナー企業と一体となり、社会課題解決に貢献する取り組みを行なっています。多様なサプライヤーの参画を促進し、互いに成長できるパートナーシップを育むことを目指します。
リコーグループは、マイノリティ所有企業や女性所有企業、中小企業などの多様なサプライヤーの参画を推進し、互いに成長できるパートナーシップを構築していきます。国内では2023年から取り組みを開始し、リコージャパンでは女性所有企業である幸呼来(さっこら)Japanの裂き織の製品をノベルティやオフィス用の備品として採用しています。(2025年時点)
ノベルティとしてお客様にご提供したコースター(東京支社)
応接室のソファに置かれたクッション
(本社事業所)
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