サステナビリティ・マネジメント

リコーグループは、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という創業の精神(三愛精神)を原点としたサステナビリティ経営に取り組んでいます。目指すべき持続可能な社会の姿を、経済(Prosperity)、社会(People)、地球環境(Planet)の 3つのPのバランスが保たれている社会「Three Ps Balance」として表しています。この目指すべき社会の実現に向け、「事業を通じた社会課題解決」「経営基盤の強化」「社会貢献」の3つの活動に取り組み、国際社会で合意された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献していきます。

戦略

サステナビリティの経営戦略への統合

21次中経では、国際社会の動向やステークホルダーからの期待と要望、デジタルサービスの会社への変革を踏まえてマテリアリティを見直し、「事業を通じた社会課題解決」に関わる「“はたらく”の変革」「地域・社会の発展」「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」の4つのマテリアリティと、およびそれを支える「経営基盤の強化」に関わる「責任あるビジネスプロセスの構築」「オープンイノベーションの強化」「多様な人材の活躍」の3つのマテリアリティを特定しています。マテリアリティに紐づけたサステナビリティに資する目標を将来の財務につながる「将来財務目標」と捉え、現在の「財務目標」と同軸で進めることで、持続可能な社会の実現を目指して取り組んでいます。
また、社会貢献活動においても、経営戦略やSDGsに沿った活動を展開しており、マテリアリティとグローバルな要請に基づき、「はたらく人のインクルージョン」「地域・社会の発展」「気候危機への対応と生物多様性保全」の3つの重点分野を設定しています。

前述の内容を表した図

リコーグループの7つのマテリアリティ

前述の内容を表した図

社会貢献の重点分野

リコージャパンの目指す「事業とSDGs/ESGの同軸化」

リコージャパンでは、事業とSDGs/ESGの同軸化を掲げ、社員が日々実践している活動は、「製品とサービスを通じてお客様と進めるSDGsへの貢献」と「自社とパートナーで取り組むSDGsへの貢献」と捉えています。この2つのアプローチによる活動の成果を測る指標として、業績目標である財務目標と社会への貢献度を表すサステナビリティ目標があり、両者を経営目標として設定しています。
これらの取り組みを通じて、お客様と共に、経済、社会、地球環境のバランスの保たれた持続可能な社会に貢献し、“はたらく”歓びの実現を目指します。

前述の内容を表した図

ガバナンス

サステナビリティ推進体制

サステナビリティに関する方針や目標策定など、重要な案件については、リコーグループの方針を踏まえ、サステナビリティ推進部門の提案をもとに、経営会議で審議、決定しています。また、推進のための施策は、サステナビリティ推進部門が企画、立案し、担当役員の決定のもと、各部門責任者が実行、展開しています。
さらに、全国の支社を含む各組織に所属する約730名(2024年6月末時点)のキーパーソンがサステナビリティ推進部門と連携し、社員への浸透および啓発や社内施策の推進をサポートすることで、社員一人ひとりの取り組みにつなげています。

前述の内容を表した図

サステナビリティ推進体制

2023年度の経営会議での
主な議題

  • SDGs強化月間実施内容
  • 2022年度の外部評価と顧客要求対応状況
  • サステナビリティレポートと展開強化
  • リコーグループESG担当役員による勉強会

リスク管理

SDGs/ESGに関するリスクマネジメント

リコージャパンの重点経営リスクは、年度ごとに発生したインシデントおよび、新たに顕在化したリスクをもとに、リスクマネジメント委員会で検討し、経営会議で審議、決定しています。SDGs/ESGに関するリスクは、グループ共通の「重点経営戦略リスク」として、経営レベルで管理されているほか、人権、情報セキュリティ、コンプライアンスなどの項目は、サステナビリティ目標にも組み込んでいます。

SDGs貢献への取り組み

SDGsキーパーソンがリードする社内実践とお客様の取り組み支援

社内外へのSDGsの展開を加速するため、2018年からスタートしたSDGsキーパーソン制度。年度の始めに登録を募り、毎月実施している研修において、最新の社会動向やリコーグループの取り組み、支社の好事例を共有し、レベルアップを図っています。
SDGsキーパーソンは、社内の取り組みをリードしながら、お客様にも積極的に社内実践をご紹介しています。2023年度は、お客様のSDGs/ESGの取り組み支援の強化を目指し、「RICOHサステナ見える化ツール」をリリース。現状や目指す姿をESGの観点からヒアリングして見える化し、お客様の取り組みをご支援しています。地域の中堅および中小企業のお客様が、よりサステナブルな事業を行なうことで、地域の持続的な発展に貢献していきます。

後述の内容を表した図

オフィスでの省エネの取り組みをお客様にご紹介(和歌山支社)

キーパーソンの役割

  • 社員への浸透、啓発
  • 社内のSDGs/ESGの取り組み推進
  • お客様への実践事例の紹介(セミナー・ベンチマーク対応、ViCreA注1、訪問でのご紹介)
  • お客様のSDGs/ESGの取り組み支援
  • 好事例の社内外への発信、水平展開
  • 注1)
    ワークスタイル変革へのチャレンジをお客様に体感していただく「LiveOffice」ViCreA(ヴィクレア):Value innovation Creative Area

RICOHサステナ見える化ツール(お客様のSDGs/ESGの取り組みをサポートします)

お客様の取り組みをヒアリング

目指す姿をシートで可視化

SDGs強化月間と施策展開

事業とSDGs/ESGの同軸化を推進するため、2018年から全員参加でSDGsへの貢献を実践する「SDGs強化月間」を実施しています。2023年度は6月にトップメッセージ、執行役員によるセミナーや先進的な支社の取り組みを全社員向けに発信し、「事業とSDGsの同軸化」として、社内実践とお客様の取り組み支援を両軸で強化していく戦略の方向性を周知。目指す方向性を踏まえて、8月以降、サステナビリティレポートの解説動画の視聴を、部門長を中心に展開し、対象者93%が視聴しました。その後、部門ごとにお客様に向けたアクションを計画および実施し、年度末には各部門から好事例を収集し、社内ポータルに紹介。サステナビリティ担当役員から、経営層への共有も行なわれました。

SDGs強化月間と施策展開

執行役員によるセミナー

先進支社の取り組みを発信

SDGs強化対策として8月以降、
部ごとのアクションを計画

[施策] 自社の実践事例の紹介、お客様の取り組みのヒアリングにより、お客様のESGの取り組み支援につなげる

STEP1 ツールの理解
  • サステナビリティレポート
  • お客様の取り組みを可視化する「RICOHサステナ見える化ツール」の活用に向けた動画視聴
STEP2 実践
  • お客様に向けたアクション
STEP3 結果の共有
  • 各部門から好事例を収集し、共有

お問い合わせ

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