リコーグループは、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という創業の精神(三愛精神)に基づき、目指すべき持続可能な社会の姿を、経済(Prosperity)、社会(People)、地球環境(Planet)の3つのPのバランスが保たれている社会「Three Ps Balance」として表し、その実現に向けサステナビリティ経営に取り組んでいます。
リコーグループは、1998年に世界に先駆けて「環境経営」を提唱し、その後約30年にわたり「環境保全と利益創出の同時実現」に取り組んできました。こうした取り組みを土台に、近年では「ESGと事業成長の同軸化」を方針に掲げ、ESGを非財務ではなく、3年後から10年後の財務につながる「将来財務」と位置づけ、経営戦略、経営システムへの統合を進めています。
2026年度から始まった中期経営戦略‘26では、企業価値向上と「Three Ps Balance」への貢献に向けて、社会・お客様要請や自社戦略を踏まえて、6つのマテリアリティ(重要社会課題)を特定しています。
事業とSDGs/ESGの同軸化を掲げ、社員が日々実践している活動は、「製品とサービスを通じてお客様と進めるSDGsへの貢献」と「自社とパートナーと取り組むSDGsへの貢献」と捉えています。この2つのアプローチによる活動の成果を測る指標として、業績目標である財務目標と社会への貢献度を表すサステナビリティ目標があり、両者を経営目標として設定しています。
これらの取り組みを通じて、お客様と共に、経済、社会、地球環境のバランスの保たれた持続可能な社会に貢献し、「“はたらく”に歓びを」の実現を目指します。
サステナビリティに関する方針や目標策定など、重要な案件については、リコーグループの方針を踏まえ、サステナビリティ推進部門の提案をもとに、経営会議で審議および決定しています。また、推進のための施策は、サステナビリティ推進部門が企画立案し、担当役員の決定のもと、各部門責任者が実行および展開しています。
さらに、全国の支社を含む各組織に所属する約620名(2026年6月時点)のSDGsキーパーソンがサステナビリティ推進部門と連携し、社員への浸透および啓発や、社内施策の推進をサポートすることで、社員一人ひとりの取り組みにつなげています。
サステナビリティ推進体制
リコージャパンの重点経営リスクは、年度ごとに発生したインシデントおよび、新たに顕在化したリスクをもとに、リスクマネジメント委員会で検討し、経営会議で審議および決定しています。SDGs/ESGに関するリスクは、グループ共通の「重点経営戦略リスク」として、経営レベルで管理されているほか、人権、情報セキュリティ、コンプライアンスなどの項目は、サステナビリティ目標にも組み込んでいます。
事業とSDGs/ESGの同軸化を現場から推進するため、2018年からSDGsキーパーソン制度を設けています。年度初めに各支社・部門から登録を募り、定期研修で社会動向やリコーグループの取り組み、支社や部門の好事例を共有し、活動のレベルアップを図っています。
SDGsキーパーソンは、自部門での浸透活動をリードするとともに、社内実践で得た知見をお客様へ紹介し、取り組みの推進につなげています。
さらに、2024年からは全国8つのブロックごとに、専門性と推進力を備えたSDGsキーパーソンProを配置しました。SDGsキーパーソンProは、最新のESG動向を把握し、各支社のキーパーソン活動を支援するとともに、社内実践の紹介を通じて、お客様のESG課題の把握、課題解決に向けた伴走支援を実施しています。
ダンボログ(段ボールを活用した対話プログラム)を通じて、SDGsと仕事の意義を深めるワークショップを開催(デジタルサービス技術本部)
全国で
約620人
が活動
全国で
29人
が活動
事業とSDGs/ESGの同軸化を推進するため、2018年より全員参加で取り組む「SDGs強化月間」を実施しています。2025年度は「“はたらく”に関するSDGsや社会課題の理解を深めよう」をテーマに、①学び ②ワーク/対話 ③宣言の3ステップで展開しました。認定NPO法人育て上げネット理事長の工藤氏を外部講師としてお招きしたウェビナーや、職場での対話を通じて多くの社員が社会課題への理解を深め、約10,000名の社員が自らの業務を通じた社会課題解決に向けた行動を宣言しました。こうした取り組みにより、社員の約7割が業務と社会課題とのつながりを実感しており、SDGs/ESGを自分ごととして捉える意識の醸成につながっています。
認定NPO法人育て上げネット理事長の工藤啓氏
職場メンバーが集まってつながりワークシートを作成
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