投資家をはじめとするステークホルダーの皆様からの昨年度の統合報告書へのご意見や、日々のエンゲージメント活動で得られた示唆などを踏まえ、本年度は主に以下の点で記述の改善・充実化を図りました。
1短期・中長期両面での経営の課題認識、目指す姿を端的に示す
2リコーグループの強み、財務と将来財務の取り組みのつながりを具体的に示す
この方針のもと、本統合報告書のポイントを以下の3つとしました。
「CEOメッセージ」と「CFOインタビュー」にて、2024年度の業績振り返りを含む、企業価値向上プロジェクトの進捗・評価と経営課題への対応、今後の収益性向上に向けた道筋と取り組みの方向性をご説明しています。
デジタルサービスの会社への変革に向けた各機能・事業戦略の説明に加え、その具体的な取り組みの進捗・成果として、お客様への価値提供事例と変革の主役となる人材の活躍事例を特集記事として紹介しています。
社外取締役鼎談で、資本市場からの信頼獲得のために加速すべき変革の方向性について課題を提起しています。また、取締役会の実効性評価に関する説明の充実に加え、株主との建設的な対話についても、方針とその実績を記載しています。
私は開示委員会委員長として、本報告書が各部署の緊密な連携と、役員会議などでの経営陣による議論および開示委員会での確認・承認を経た正当なプロセスで作成され、リコーグループの状況を適正に表していることを表明します。本報告書が、幅広いステークホルダーの皆様にとって、リコーグループの持続的成長と持続可能な社会の実現に向けた取り組みをご理解いただく一助となれば幸いです。
川口 俊
取締役 コーポレート専務執行役員 CFO
リコーグループの取り組みの全体像を紹介する「統合報告書」のほか、「サステナビリティレポート」「ESGデータブック」により、ESG情報に関する総合的な情報開示を行っています。
企業活動のさまざまな側面についてステークホルダーの皆様からご意見をいただき、さらなる企業価値向上に結びつけていきます。