一般に粘着ラベルは剥離紙に貼られた商品形態が主流となっています。感熱紙と同程度の紙資源を必要とする剥離紙は、ラベルを商品に貼り付けたあとはゴミとして処分されるものになるため、剥離紙の削減は課題となっていました。長年培った感熱紙の技術により、剥離紙を用いない感熱ラベルとして、2014
年にシリコーントップライナーレスラベル(SLL)を発売しました。SLLは、小売り向けの食品POSラベルだけではなくコンビニ業界やファストフード業界での採用も始まっており、紙資源の使用量削減と同時に廃棄物も削減し、剥離紙付きラベルに対し、GHG排出量を約30%削減*することができます。
*リコー調べ。 GHG排出量の計算にはAIST-IDEA Ver.3.2使用
ラベルレスサーマルは、リコーが開発したサーマルインクを包装材であるフィルムに部分コーティングし、その部分にサーマルヘッドやレーザー装置で熱を加えることにより直接印字するものです。商品名や原材料などの情報がパッケージに直接印字できるため、これまで貼り付けられていた紙ラベルや熱転写リボンが不要となります。間接資材となる紙ラベルなどの資源を削減するとともに、ラベルのゴミの発生を抑制することができ、サーマルラベルに対し、印字可能面積あたりのGHG排出量を80%以上削減*することができます。
*リコー調べ。 GHG排出量の計算にはAIST-IDEA Ver.3.2使用
2025年9月、リコーは軟質系廃プラスチックの分別精度向上と回収の効率化を目的に、資 源循環を支援するデジタルサービス(開発中)と樹脂判別ハンディセンサーを組み合わせた実証 実験を、愛知県瀬戸市、静岡県浜松市および御殿場市で開始しました。
本実証実験は2026年10月まで実施予定(2026年9月時点)で、地域の排出事業者・中間処 理業者・リサイクラーが連携し、共同回収による水平リサイクルループ*の確立を目指します。 排出事業者は、本実証実験で対象となる工場で発生するストレッチフィルムやポリ袋などのポ リエチレン(PE)について、樹脂判別ハンディセンサーを活用して分別精度の向上を図り、廃棄 資源の種類や排出量などの情報をデジタルサービス上に登録します。その情報を回収事業者や リサイクラーと共有することで、各事業者間の情報連携が進み、効率的な回収や再資源化が可 能となります。
リコーは、実証実験を通じて資源循環デジタルサービスの開発を進め、これまでリサイクル が難しかった軟質系廃プラスチックの水平リサイクルを促進します。
* 水平リサイクルループ:使用済みの製品を原料として使い、再び同じ種類の製品を製造するリサイクル方法