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お役立ちコラム 社員が働きたい職場をつくる、ワークプレイスエクスペリエンスとは?

2025年10月29日
  • ワークプレイスエクスペリエンス
  • ”はたらく”の変革
今、ワークプレイスの整備が企業に求められる理由とは

コロナ禍を経て、働く場所や時間の自由度が高まった今、あらためて「オフィスの意味」が見直されています。 出社とリモートを組み合わせるハイブリッドな働き方が当たり前になる中で、企業に求められているのは「どこで働くか」ではなく、「どう働くか」を考えること。

そんな発想の中心にあるのが、働く場で得られる体験をより良くしていこうとする考え方――ワークプレイスエクスペリエンスです。本記事では、ワークプレイスエクスペリエンスの基本的な考え方や企業にもたらすメリット、実際の施策例をご紹介します。

ワークプレイスエクスペリエンスとは?

「働く場所」ではなく「働く体験」を整える

ワークプレイスというと、オフィスや事務所を思い浮かべる方が多いかもしれません。 しかし近年では、自宅やカフェ、出張先など、社員が業務を行うあらゆる場所がワークプレイスとなっています。

この多様化したワークプレイスで、社員が働く場で得られる体験をより良くするために、環境や仕組みを整える取り組みがワークプレイスエクスペリエンスです。 単に場所や設備を整備するだけでなく、デジタルツールやコミュニケーションの仕組みを活用して、社員が「仕事しやすい」「チームで連携しやすい」と感じられる体験をつくることが目的です。

たとえば、オンラインでも雑談や相談ができる環境を整える、業務に集中できる静かな空間を設けるなど、働く人の行動や感情に寄り添った設計が求められます。

ワークプレイスエクスペリエンスがもたらすメリット

続いては、企業がワークプレイスエクスペリエンスに取り組むことで、どういったメリットが得られるのかについて解説します。

従業員エンゲージメントの向上

快適な職場環境は、社員のモチベーションやエンゲージメントを高めます。 ストレスが少なく、コミュニケーションが取りやすい環境であれば、社員は自然と仕事に前向きに取り組みやすくなります。 結果として、業績向上や離職防止、さらには「この会社で働き続けたい」と思える企業文化の醸成につながります。

チームワークの向上

多くの業務はチームで進められるため、連携のしやすさは生産性に直結します。 共同作業がしやすいオフィスレイアウトや、テレワークでも使いやすいオンライン会議ツールの導入などは、意見交換や問題解決のスピードを高める効果があります。 「話しかけやすい」「助けを求めやすい」といった心理的安全性も、ワークプレイスエクスペリエンスをより良くする取り組みの結果として生まれる重要な成果の一つです。

企業競争力の向上

市場が急速に変化する中で、企業が持続的に成長するには創造性とイノベーションが欠かせません。 ワークプレイスエクスペリエンスは、社員が安心して意見を出し合い、新しい発想を生み出せる“土壌”を整える取り組みです。 快適な環境とデジタルツールの融合が、企業の競争力を支える基盤となります。

ワークプレイスエクスペリエンスをより良くするための施策の事例

ワークプレイスエクスペリエンスに取り組むにあたって、具体的にどういった施策が考えられるのでしょうか。以下では、大手企業でも導入されている施策の具体例をご紹介します。

カフェスペースや休憩室の整備

集中とリラックスのメリハリをつけるために、カフェスペースや休憩エリアを設ける企業が増えています。 居心地の良い空間があることで社員同士の自然な交流も生まれ、創造的なアイデアの発火点にもなります。

オンライン専用ブースの設置

テレワークやオンライン商談の機会が増える中、周囲に気を使わずに会話できる専用ブースは有効です。 遮音性や通信環境なども考慮し、安心して集中できるスペースを提供することが重要です。

フリーアドレスの導入

日によって働くスタイルを変えられるフリーアドレスは、柔軟なコミュニケーションと効率的なチーム連携を促します。 ただし、誰がどこで働いているかを可視化できるデジタルツールの活用も併せて検討することがポイントです。

リコーが支援する次世代のワークプレイスエクスペリエンス

リコーが現在注力しているのが、明日の“はたらく”をよくするというコンセプトのもと、“はたらく”場で得られる体験をより良いものにするワークプレイスエクスペリエンスの領域です。

単に働く場所を整えるのではなく、顧客の経営方針や課題認識を大切にしながら、共に理想のワークプレイスを具現化していく――それがリコーのアプローチです。

具体的には、ITインフラ整備やセキュリティ対応などのICT領域に加え、空間設計、内装工事、設備・機材の設置によるハイブリッドワーク環境の構築など、ワークプレイスデザインをトータルで支援しています。オフィスの快適性やデジタルの利便性を両立させ、社員がより創造的に、より安心して働ける環境を実現する。リコーはそんな次の“はたらく”を、企業とともに創り出しています。

リコーのワークプレイスエクスペリエンスに関する情報は、以下の記事でもご覧いただけます。

本間 卓哉(ほんま・たくや)

株式会社IT経営ワークスの代表取締役で、一般社団法人IT顧問化協会の代表理事。企業向けに適切なITツールの選定から導入支援、デジタルマーケティング支援までを担うITの総合専門機関として、「IT顧問サービス」を主軸に、数多くの企業で業務効率化と業績アップを実現。主な著書に『売上が上がるバックオフィス最適化マップ』『売上が上がるフロントオフィスの設計図』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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