リコーはデジタルサービスの会社への変革のために、21次中経で4つの主要戦略を策定しました。その戦略の1つ「プロセス・IT・データ 三位一体の推進」についてご紹介します。
オペレーショナルエクセレンスの実現に向け、プロセスの一部ではなく全体で変革するために定型的かつ効率的にプロセスDXを実践する「型」を定義し、デジタル技術とデータを活用した業務プロセス改革に取り組んでいます。2023年度は本取り組みの範囲を部門単位から全社レベルに拡大するとともに、リコーグループ内で実践・蓄積した経験を事例に、お客様向けサービスとして価値提供していきます。
BPMN:Business Process Modeling and Notationの略。ISO19510に準拠したビジネスプロセスの表記法
BPM:Business Process Managementの略。業務プロセスの現状を把握し、変更や改善を行うことで、本来あるべきプロセスに継続的に近づけていくための業務管理手法
SaaS:クラウドサービスとして提供されるソフトウェアのこと
PaaS:アプリケーションが稼働する上で必要なサーバーやOS(オペレーティングシステム)、ミドルウェアといったプラットフォームをクラウド上で提供しているサービスのこと
現在進めている基幹システムの刷新では、エンタープライズアーキテクチャー*の考えに則り、統一化されたSaaSを導入していきます。SaaSの標準プロセスに自社のプロセスを極⼒合わせながらも、変わり続けるプロセス、他社との差別化を図るプロセスについては周辺プロセスとして自社開発することで、今後の変化に迅速、かつ柔軟に対応できるようにします。
エンタープライズアーキテクチャー:企業全体のシステムを統一的な手法でモデル化し、業務とシステムの最適化を図る手法のこと
これまでのプロセスDXの実践により、社員自らが担当している機能の業務プロセスを改革し生産性を上げることについては一定の成果を上げてきました。今後は個人の担当機能の業務だけでなく、その業務が影響を及ぼすすべての社員のオペレーションまでを含めた全体のプロセスを対象とします。デジタルとデータを徹底的に使いこなして社員エクスペリエンスの飛躍的な向上にチャレンジし、変化に強いオペレーショナルエクセレンスな業務プロセスを確立します。
ハイパーオートメーション:デジタル技術とデータを活用し、複数業務を連動させて自動化することで、生産性を飛躍的に向上させること。
社員各人が所属組織での業務遂行で得た専門機能/分野の知識と、リコーグループ内でのプロセスDXの実践経験で身につけたスキル・ノウハウをもとに、2022年度からは、お客様の課題をお客様と共に解決する取り組みを始めています。お客様へのお役立ちの達成感が、社員の「“はたらく”に歓びを」の実感へもつながる、そんな姿を目指しています。