バイオ3Dプリンター

細胞カプセル化技術で新たな再生医療の実現に貢献

背景

さまざまな細胞に分化することが可能なiPS細胞(人工多能性幹細胞)の発見や、細胞などを半透膜やゲルなどで包含する細胞カプセル化技術の発展により、再生医療・細胞医療分野における新たな可能性が広がりました。これに伴い3次元生体組織の構築技術や細胞のカプセル化技術の研究開発が加速度的に進められています。

解決したこと

リコーは細胞にダメージを与えることなく微小なドロップレットへ細胞を包含することができるインクジェット技術を開発しました。この技術を応用し、高い細胞生存率を維持したまま希望サイズのカプセル化細胞を均等・大量・高速に製造できます。さらに、さまざまな種類の細胞を高精度に配置することで、より生体に近いヒト組織作製の実現につながります。

技術の特徴

リコーでは、細胞を安定的に吐出するための、細胞用インクの処方設計や細胞用インクジェットヘッドの開発に力を入れています。

これにより、細胞にかかるストレスを抑え、細胞にやさしいインクジェット方式のバイオプリント技術を開発しました。

細胞積層

リコーの想い

リコーは、インクジェットヘッドなど、プリンター開発で培った技術の強みを活かして、細胞にやさしく高精度の配置やカプセル化が可能な『バイオ3Dプリンター』を開発しました。この技術を応用し、動物実験代替に向けた創薬や再生医療の取り組みに貢献してまいります。

本技術の分類