ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃、以下リコー)は、ERS Genomics Limited(本社:アイルランド ダブリン、CEO:エリック・ローズ、以下ERS)と、ERSが管理するCRISPR/Cas9ゲノム編集技術特許に関する、日本と米国における非独占的ライセンス契約を締結いたしましたのでお知らせします。
CRISPR/Cas9ゲノム編集技術は、狙ったゲノム配列を簡単に改変できる革新的な技術で、幅広い分野で利用されている、創薬研究に欠かせないゲノム編集ツールです。
リコーは2022年にエリクサジェン・サイエンティフィック(本社:米国メリーランド州ボルチモア、CEO:杉本 慶樹、以下 eSci社)を子会社化しました。eSci社は、コア技術としてiPS細胞*1の高速かつ高効率な高速分化誘導*2技術とmRNA*3の設計・製造・管理技術を有しています。
今回、これらのコア技術とCRISPR/Cas9ゲノム編集技術を掛け合わせることで、さまざまな遺伝的背景の患者に対する候補薬の作用機序の予測やより迅速で効率的なmRNAの設計を目指します。これにより、希少疾患も含めた信頼性の高い疾患モデル(特定の機能を向上させたり、低下させたりした細胞の作製等)の構築が可能になり、創薬開発期間の短縮や成功確率の向上につながることが期待されます。
リコーは、これまで培ってきたデジタル化技術やAI(人工知能)技術により、eSci社のコア技術の活用領域を拡大し、個別化医療*4や創薬・再生医療研究の加速を進めています。今後も、リコーはeSci社を通じ、創薬の現場におけるさまざまな課題を解決することで、創薬研究開発の加速に貢献してまいります。
住友商事のライフサイエンス領域に係る中核事業会社である住商ファーマインターナショナル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥山 勝也)は、ERS Genomicsの日本総代理店を務めています。
ERS Genomics は、アイルランドのダブリンを拠点とするバイオテクノロジー企業です。ERS は、エマニュエル・シャルパンティエ博士が保有する CRISPR/Cas9ゲノム編集技術基本特許への幅広いアクセスを提供するために設立されました。ERS が提供する非独占的ライセンスは、様々な分野における製品やサービスの開発および販売において利用可能であり、研究ツール、キット、試薬、治療介入のための新規標的の発見、新規薬物候補の発見およびスクリーニングのための細胞株、ヘルスケア製品のGMP生産、コンパニオンアニマルおよび家畜の健康、酵素やバイオ燃料および化学物質などの工業材料生産、ならびに合成生物学を含みます。詳細は、www.ersgenomics.comをご覧ください。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2023年3月期グループ連結売上高2兆1,341億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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