自分の仕事がリコーの変革の一部を担っているという誇り
私の部署では、社内で開発・生産している部品の品質を検査するための外観検査装置を開発しています。カメラや照明などの装置構成の検討から処理アルゴリズムの開発、検査用アプリケーションの開発まで、すべて自分たちで行っています。装置の一部の開発のみを担当するわけではなく、一から作りあげ、装置完成まで携われるところにとてもやりがいを感じています。私が担当する仕事は基本的には社内の案件になりますので、自らが開発したものが活用されているところを目の前で見ることができ、自分の仕事が役に立っているという実感が得やすいことがやりがいにつながっていると感じています。また、依頼段階では仕様が固まっておらず依頼先と相談しながら詳細を決めることが多いため、自分の意見や提案を取り入れてもらえる機会が多いことも魅力です。最近、社内では生産自動化の動きが活発になっていますが、私たちが開発している外観検査装置は自動化を行う上で欠かせないものの一つです。現状では、検査にはまだまだ人の手がかかっている部分が多くありますが、それらを自動化することにより、コストの削減、品質の向上、増産への素早い対応などが期待されています。自分の仕事が「生産自動化」というリコーの変革の一部を担っていることは大きな誇りでもあります。
将来は、社外にも売り出せるような検査装置を開発したい
入社4~5年目に開発に携わった案件でテーマリーダーを担当したのですが、まだまだ経験も浅く、技術力もマネジメント力も未熟であったため多くの苦労がありました。中でも特に苦労したことは、自分が開発したシステムを導入すること自体も初めてであったため、導入時にたくさんの不具合を出してしまったことです。最終的には、周りの方々の協力もあり何とか正常に動作するところまで持っていくことができ、大きな達成感を味わいました。また、この経験が大きな自信となりました。
私の部署には、社内のさまざまな部署から困りごとが舞い込んできます。それらの案件は、大抵難易度の高いものが多く、すべてに対応できていないのが現状です。私の目標は、そのような困難な案件でも解決できる技術力をつけることです。そのためには、光学、制御、画像処理、ソフトウエア開発といった幅広い分野の技術が必要となるので、今後も積極的に知識を吸収していきたいです。そして将来は、社外にも売り出せるような検査装置を開発したいと思っています。