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GELJETテクノロジー

妥協のないビジネスクオリティーを実現する独自インクジェット技術

背景

インクジェットプリンターは、ハガキや写真の印刷を主な用途として技術の進歩を続け、家庭用の手軽なカラープリンターとして広く普及しました。その後、本体価格の低下や耐水性に優れた顔料インクの搭載により、オフィスでのビジネス用途のプリンターとして使用されるケースも増えました。しかし、従来のインクジェット方式は、普通紙画質(文字品質、画像濃度)、印刷速度(両面印刷速度含む)のいずれについてもレーザー方式と比較して十分な性能ではなく、インクなどのランニングコストもビジネス用途として満足の得られるレベルには至っていませんでした。

解決したこと

リコーはビジネス用途における快適なプリンティング環境を提供するため、独自のインクジェット技術「GELJETテクノロジー」を搭載したプリンターを開発し、2003年に発売しました。普通紙高画質と高速印刷、低ランニングコストを実現したものです。この技術は、現在提供しているGELJETプリンターにも搭載されています。

技術の特徴

1. GELJET ビスカスインク

  • 普通紙でもにじみのない高画質
  • 水に強く、色あせしにくい(高耐水性、高耐光性)

GELJETビスカスインクの「ビスカス(viscous)」とは、英語で「粘り気のある」という意味を持つ形容詞です。粘度と浸透性が高く、用紙に着弾した瞬間にGEL化して乾燥するため、にじみと広がりを抑えることができます。さらに紙表面に留まる色材量を増やすことで、一層クッキリと美しい印刷品質を獲得しました。浸透性の向上で速乾性も向上し、印刷速度の高速化にもつながっています。なお、ビスカスインクの耐光性は50年程度のため、基幹業務で使っても紙の保存に特別な配慮は必要ありません。

インク耐光性について
算出方法
デジタルカラー写真プリント画像保存試験方法(JEITA CP-3901)に準じて算出し、シミュレーションした予測値
耐光性の前提条件
保存状態:室内光下での掲示状態 
環境状態:温度23°C、湿度50% 
用紙:リコーマイリサイクルペーパー100
染料インクは、用紙に着弾後、繊維にまでしみこむため、広がり、にじみが発生する。顔料インクは乾燥しにくく、用紙定着に時間がかかる。GELJETビスカスインクは、用紙に着弾した瞬間にGEL化して乾燥するため、にじみと広がりを抑えることができる。

GELJETビスカスインク、顔料インク、染料インクの比較

2. GELJET ワイドヘッド

  • 高速印刷
  • 高画質

1ヘッドに1.27インチ(約3.23㎝)のノズル列長、384ノズルを配列しているため、一度に印刷できる画像幅が広く、また高密度な印刷が可能です。さらに、駆動周波数を高めることで、解像度の向上と高速化を実現しました。

一般的なインクジェットプリンターのヘッドは0.5インチ(約1.35cm)

GELJETワイドヘッドと一般的なインクジェットプリンターのヘッドの比較

3. GELJET BTシステム

  • 用紙のこすれやたわみ、紙詰まりを低減
  • 封筒や薬袋などの、多彩な用紙に対応

GELJETプリンターはGELJETワイドヘッドを搭載しているため、ヘッド下に広域平面を確保する必要があります。用紙全面を静電吸着ベルトで支えて搬送する静電吸着用紙搬送方式を採用することで、インクジェットプリンターで一般的なローラー方式に比べ、たわみのない高速・高精度の紙送りが可能になりました。

ベルト搬送でたわみなく用紙を搬送

GELJETベルト搬送と一般的なローラー搬送の比較

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