インクジェットプリンターで画像を形成する際、インク滴の大きさを制御できれば、印刷解像度を上げなくても高画質な画像を得ることができます。けれども、インクジェットヘッドから吐出される1滴のインクについて、滴の大きさをダイナミックに変えることは困難です。
マルチドロップ制御技術により、ノズルから高速で吐出したインクを、メディア表面へ到着する前に瞬時に統合することが可能になります。これにより、1つのインクジェットヘッドを使って、小液滴から大液滴まで吐出量を制御できます。
マルチドロップ制御技術を活用することで、印刷解像度を上げなくてもプリンターの階調表現を上げることが可能です。これにより、1つのインクジェットヘッドを使って、高画質から高生産までさまざまな印刷モードや、幅広い印刷メディア(印刷アプリケーション)に対応できます。
インクジェットヘッドからインク滴を高速に吐出すると同時に、各ノズルから吐出するインク滴の数を制御します。各ノズルから吐出されたインク滴は印刷メディアに到達する前に空中で統合し、印刷メディア上で小液滴から大液滴までさまざまなサイズを表現します。
マルチドロップ制御技術でノズルごとに液滴のサイズを制御
印刷メディア上での諧調表現向上により高画質化
産業用インクジェットプリンターRICOH Pro TF6251 RICOH Pro L5160e/L5130e
高速連続用紙インクジェット・プリンティング・システム RICOH Pro VC60000 RICOH Pro VC70000
本技術の分類:分野別「インクジェット」|製品別「インクジェット」「インクジェットヘッド」