リコーが考える、進化する循環。それは従来のように製品を元の状態に戻す循環ではなく、循環の中で新たな価値を加えることで、製品を進化させる新たな循環のあり方です。進化する循環から生まれた製品は、環境価値と機能価値を両立しています。そのためお客様や社会に新しい価値、妥協のない選択をもたらすことができ、持続可能なサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。
そしてCircular Newは、市場に存在する製品に組み込まれた価値ある資源や部品を、次のモノづくりに活用しながら最新世代の製品を生み出す、リコーが提唱するモノづくりコンセプトです。。Circular Newでは、回収した製品を材料として再資源化するだけでなく、部品をできる限り価値を保ったまま活用し、次の製品へとつないでいくことまで見据えた設計を行います。すなわち、製品設計そのものに進化する循環を適用させるのです。また、部品資源を循環させて製品を進化させるだけでなく、循環するたびにモノづくりそのものも進化させていきます。
進化する循環を前提とし、進化する循環をさらに推進するモノづくりのコンセプト。それが、「Circular New」です。
Circular Newの設計思想に基づき、循環する部品資源と新たな部品を組み合わせて生み出される最新世代の新造機。それが「Circular Newモデル」です。ここでは、Circular Newモデルを実現する新しいモノづくりのプロセスをご紹介します。
Circular Newモデルは、商品開発の段階から、将来の回収や部品の活用までを見据えて設計されています。世代や機種を越えて部品資源を活用できるよう、製品構造や部品の共通化などを設計段階から織り込みます。
回収工程では、回収された製品から活用可能な部品を「部品資源」として取り出します。部品が持つ価値をできる限り維持したまま循環させることで、新たに投入する資源の削減をめざすのです。また、製品の使用履歴や回収時の状態などのデータを活用することで、回収された製品や部品の状態を把握し、それぞれ最適な生産工程へとつなげます。
生産工程では、部品資源と新たな部品と組み合わせて、次の製品を生産します。集約生産に加え、部品資源を回収した地域で生産も行うといった、地域特性に応じた最適なモノづくりを進めます。いずれの方式でも、同じ製品ラインナップとして、共通の品質基準に基づいて提供します。さらに、最新の法規制・規格や各種認証への対応、セキュリティ性能の向上、必要に応じた機能・品質のアップデートなどを反映します。
こうした新しいモノづくりによって生み出されるのが、Circular Newモデル。循環する資源を活用しながら、常に最新世代の新製品として、お客様に新たな価値を提供します。
Circular Newは、一つの製品で完結するものではありません。
Circular Newモデルも、使用後には回収され、活用可能な部品や資源の価値が、世代や機種を越えて次のCircular Newモデルへと受け継がれていきます。また、進化するのは製品だけではありません。循環の過程で得られた技術や知見を、新しいCircular Newモデルの商品開発に応用したり、製造・回収工程のさらなる効率化につなげたりすることで、製品とモノづくりの双方を進化させていきます。
Circular Newを一つの製品から他の製品へ、そしてグローバルへと展開し、将来的には企業や業界の垣根を越えて、循環型のモノづくりを社会へ広げていく。 それが、Circular Newが描く新しい未来です。