※所属・役職はすべて記事公開時点のものです。
亀井さん: 360度カメラ「RICOH THETA」を使った、BtoBの新規事業企画を担当しています。リコーに入社してからは、複合機のメカ設計やインクジェットの新規事業を担当していたのですが、元々、カメラに関わる仕事をやりたかったので、希望して2年前に今の部署に異動しました。

株式会社リコー 新規事業部門
亀井 謙二さん
亀井さん: 写真を使ったアート作品の制作と販売をしています。これまでに2種類のアート作品を制作しました。一つは2.5D技術を活用した「触れる天体写真」というものです。この技術を使って制作した作品は「月」と「天の川」の2種類あります。「月」は凹凸を再現することで、月に触っているような体験ができます。「天の川」は、星の明るさを高さで表現することで星に触っているような感覚を味わえる作品です。もう一つは木材に印刷した作品です。写真の中の木の映っている箇所を印刷しないことで、下地の木材と写真を同時に見ることができます。これらの作品を飲食店に飾らせていただき、展示兼販売をしています。現在大阪の飲食店にて常設して絶賛販売中です。アート作品以外では、イベントのカメラマンやプロモーション映像の制作を請け負うこともあります。
亀井さん: リコーに入社して2,3年経った頃、「自分がやりたいことって何だろう?」とあらためて考える機会がありました。その時、元々、「自分で事業をしたい」という夢を持っていたことから、会社に縛られず、自力で何かをやってみたいと思ったのがキッカケです。学生時代から1人でバックパッカーをしながら、いろいろな国に行って写真を撮ることが趣味で、写真展への出展もしていました。出展に向けてアート作品を制作する中で、面白い作品ができたら販売にも挑戦してみようと思ったことが今の副業に繋がっています。

ケニア旅行

エジプト旅行
亀井さん: 何でも自分でやらないといけないため、新たな学びが多いことと、副業を通じて社外の方とつながりが持てること、ですね。本業の方は、どうしても社内で関係性が完結してしまうことが多いのですが、副業での出会いは未知の領域の方々ばかりなので、とても刺激を受けます。そしてビジネスの面では、自分の作品を「買いたい」と言ってくださる方がいることは、本当に嬉しいことと実感できました。1人目のお客様に出会えた時の感動はずっと忘れません。
亀井さん: 2.5Dアート作品では、まずテーマ選びから悩みました。写真に高さをつける理由づけが必要で、自分なりにすごく考えました。作品制作に入ると、まず2.5Dアートは普段の写真の印刷と違い、色味だけでなく、高さの調整が必要で、印刷するまで狙ったものができているか分かりませんでした。そのため、何度も試作を繰り返す必要があり、作品の制作にはかなりの時間と労力がかかりました。完成するまでに、何度も印刷会社に足を運び直接コミュニケーションをとって認識合わせを行いました。それ以外では、本業との兼ね合いもあるため、作業をする時間の確保に苦労することもあります。
亀井さん: 副業を行う中で、普段の自分の専門性以外のことをたくさん行う必要があることは面白いなと思いました。副業を通じて初めて、プレスリリースを自ら発行したり、値付けを工夫したり、お客様にご購入いただくまでの流れをどうするか考えたり、ビジネスとしてやっていく上で、初めてのことばかり経験しています。もちろん苦労することも多いのですが、これは自分のやりたいことなので、「大変」というより、「面白い」と感じています。
亀井さん: 設計開発の部署にいた頃、社内の技術者有志で身の回りのおもちゃや家電を魔改造し、企業同士で競い合うテレビ番組の企画に関わったことがあります。短期間ですが、ほぼ初対面の社内のメンバーと一緒に開発に取り組み、本務とは全く異なる目標の達成に向けて頑張りました。この活動を通じて、自分の中のリミッターが外れ、やりたいことはすぐにやってみよう、と思えるようになった気がします。それが今の社外副業へのチャレンジに繋がりました。そう考えると、リコーには、社員が自律的に新たなことにチャレンジできる制度や風土があり、改めて働きやすい会社だなと感じます。社外副業制度を導入していることは、良い意味で“リコーらしい“という印象です。
魔改造会議中
ワンショットで360度画像・動画を撮影できるRICOH THETAと、撮影したデータを自動でクラウドに同期するRICOH360 アプリ。この2つで、誰でもカンタンに360度の撮影と共有ができます。
THETA 360.bizは、RICOH THETAで撮影した360度画像を使って、誰でも簡単に360度コンテンツを制作・公開することができるクラウドサービスです。