※所属・役職はすべて記事公開時点のものです。
今回のワーケーションプログラムで訪問したのは、富良野市麓郷にある藤林商店様。2021年に仙台市から移住した工藤様ご夫妻が、70年続くお店を事業継承した青果店です。
大田さん:今後、ワーケーションを含む働き方の多様化がさらに進むと思い、そこにある課題や変化を見るきっかけにしたいと考えました。また、モノづくりを職務とする自分が現場に出てお客様の業務を間近で見て、聞いたことや感じたことを業務に反映する良い機会になると思いました。
吉田さん:旅先で日頃の業務をリモートで行うだけではなく、地域の課題を体感し、解決アイデアを地域の方と一緒に考えるという点に大変興味がありました。実際に現場の方のお話を聞いて困りごとを見つけて解決するのは自身の業務にも通じるところがあると思い、応募しました。
藤山さん:私は過去に2つの地域で課題解決型ワーケーションに参加した経験があり、自身の学びに繋がることが非常に多かったので、今回の企画にも興味を持ちました。
株式会社リコー デジタル戦略部門
藤山 遼太郎さん
株式会社リコー 設計開発部門
大田 真吾さん
株式会社リコー 設計開発部門
吉田 鮎美さん
吉田さん:行く前はここまで充実した時間を過ごせるとは思いませんでした。お客様先へ行って、業務を体感し、ヒアリングして課題を見つけるという活動の中で、富良野市の方々と深く交流できたことがすごく良かったです。自身の業務ではペーパーレスが当たり前になっていますが、お客様の現場ではまだ紙を使う業務が多いこともわかり、もっと効率化してお客様の業務負荷を減らしたいと思いました。
大田さん:今回関わっていただいた富良野市の方々が、積極的に「体験する」ことに協力してくださったおかげで、ワーケーション全体が充実したものになりました。お客様の課題を生で見て、解決案を考えることで、様々な気づきを得られ、今後の自身の仕事にもいい影響を与えると感じています。
藤山さん:「ワーケーションで地域課題を解決」と聞くと一歩引いてしまう人もいるかもしれませんが、4泊5日でお客様の課題がすべて解決できるわけではありません。完璧を求めず、普段とは異なる地域・環境で働き、地域の方々と新たなつながりを持つことで、お互いに良い刺激を受ける、それこそがこのワーケーションで得られた成果だと思います。観光メインのワーケーションやプライベートの旅行では味わえない、課題解決という一種の緊張感が生み出す深みと、ある程度確保された時間によるものだと感じました。
大田さん:藤林商店様からお聞きした業務の現状や課題、体験させていただいたお仕事をインプット情報として3人で課題の整理やアイデア出しに努めました。提案は、「繁忙期の作業・生産性効率化」「繁忙期のさらなる収益拡大」「閑散期の収益拡大」を目指して、極力具体的なものにしました。プレゼンでは、時間が予定より大幅に延びてしまったのですが、少しでもお役に立てていたら嬉しいです。また、同じ会社の同僚とはいえ、スキルも経験も異なるメンバーと、リアルにお客様の業務改善を考える時間はとても有意義でした。
藤山さん:スケジュール上、フリーの日程が3日間あり、最終日のプレゼンに向けた準備と各自の通常業務という設定になっていました。もちろん、それもやったのですが、私は、せっかく来たのだから、富良野でしかできないことをしたいと思い、早朝から熱気球フライトや乗馬の体験に行ったりして有意義な時間を過ごしました。また、藤林商店の工藤社長には、朝一の卸売市場での仕入れに同行させていただいたり、ドラマ「北の国から」のロケ地巡りや、十勝連峰の見える日帰り温泉に連れて行っていただいたりもしました。
吉田さん:藤山さんや工藤社長がいろいろと企画してくれたおかげで、大田さんも私も、富良野の大自然や食文化を満喫することができました。今回の繋がりを生かして、プライベートの旅行もしくは個人のワーケーションでまた富良野を訪れたいと思いました。
大田さん:ぜひまたやってみたいし、部署のメンバーにも勧めたいです。ワーケーションを体験して、自身の働き方の選択肢としてとても良いと感じたことと、そこでしか体験できない価値がとても多くあることに気づき、今度は家族や友人と参加したいと思いました。また今回一緒に参加したメンバーは、皆、初対面で部門も職種も異なりましたが、こうした横の繋がりも今後の財産になりそうです。
藤山さん:私もまたやってみたいと思っていますが、それとは別に、グループメンバーや他部門メンバーでチームを組んで実施するワーケーションの企画もしてみたいです。ワーケーションはチームビルディングには最適な手段だと思います。
吉田さん:リモートワークばかりだと息が詰まってしまいますが、ワーケーションでは業務を早く終わらせて観光に出たり、外食したり、オンオフを切り替えて、効率的に業務ができることを実感しました。また、私は子供が4人いて、夫に子供を任せて5日間も旅に出るのは初めてだったのですが、事前に家事タスクリストを作成して役割分担したこともあり、特に問題なく、帰宅した時は、出発した日より家の中がキレイになっていて、ビックリしました(笑)。母親がいなければ、皆、それなりに自力で頑張るんだなと思い、結果的に、ワーケーションが家族全員の成長の機会にも繋がった気がします。
後日、東京で開催された富良野ファン交流会にて藤林商店の工藤社長と再会