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富谷 統一郎

大企業でもどうなるかわからない時代に、リコーを選ぶ

どんな学生時代を過ごしましたか?
物理学科だったのですが、テストはいつもギリギリで通過するなど、しっかりと勉強したとは言えない学生時代でした。ですがその分、部活やアルバイトに力を入れていました。所属していた剣道部では部長を、アルバイト先の塾ではスタッフの取りまとめ役をさせてもらい、いろいろな経験ができました。もちろん物理は好きでしたし、剣道や塾講師も楽しんで続けていたので、1つのことをじっくりというよりは、さまざまなことをやりたがる学生だったように思います。
リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
2つあり、1つ目は環境が自分にマッチしていると感じたこと、2つ目は社風や雰囲気に共感したことです。

1つ目の環境について。現在もそうかもしれませんが、私が就活をしていた時期は、「大企業でもいつどうなるかわからない」という状況だったので、新しい常識をつくれるような新規事業に興味を持っていました。リコーは複合機というオフィスの常識になる分野での実績があり、それにともなう高い技術力と会社としての体力もあるので、次の常識となるような新規事業を起こす可能性が高いと思ったことが決め手になりました。

2つ目の社風と雰囲気については、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」というリコーの三愛精神に共感したことです。社員の方たちも、この理念を継承しつつ傾倒していないバランス感が良いなと思いました。具体的には、社員交流会などで出会ったどの社員の方も、三愛精神に共感している様子は感じたのですが、かと言って強くアピールされることもなく。ただ「どの活動も三愛精神がベースで説明できるよね」というお話しもあり、それぞれが会社の大事な考え方として三愛精神を理解し、自然に根付いているのが良いなと感じました。

 

なによりも「仕事を楽しむ」姿勢を大切に

普段の仕事内容を教えてください。
簡単にいうと、自動生産設備をつくる仕事です。1つの工程に対して、自動化可能な将来の工法(製品を生産する方法)開発から、現行の自動機立ち上げまで携わっています。新規の工法を開発する際は、実験室で条件を振り最適な工程条件を検討したり、新しい技術を探すために、メーカーさんから新しい技術についてデモンストレーションを受けたりします。このような過程を経て、設備の量産を進めていくのですが、そこでも狙いどおりに設備が動くように調整するなど、設備での各品質が事前の検証どおりか確認しています。
自動機が想定通りに動いているかを確認している様子
仕事をするうえで心がけていることは?
仮説と検証のサイクルを回すことです。入社したての頃に先輩方に教えてもらったことで、いまでも仕事の基本だと思っています。もちろん大学の研究も同様のプロセスで行なうのですが、リコーでは方法論として強く意識し、高い質でできているかを問われます。日々より良い仮説をたて、それを的確に検証できるよう取り組んでいます。

また、なにより「仕事を楽しむこと」を心がけています。手がけている業務の楽しいところ、面白いところをつねに探して、そこに頭が向くようにしています。そうすることで良いアイデアが浮かび、仕事の質も上がるように思います。せっかくたくさんの時間を仕事に費やすわけなので、楽しまなければ損だと思います(笑)。
リコーで「はたらく歓び」を感じた瞬間はいつですか?
自分が携わった設備が実際にちゃんと量産されたときに「はたらく歓び」を感じます。立ち上げ時は、安定稼働して品質も完璧ということはなかなか難しく、たびたびトラブル対応に追われるのですが、それを乗り越えようやく安定稼働すると、やっと報われたと思えます。もちろん品質向上などの指標もあり、動いていればOKというわけではないのですが、やはり想定どおりに動いているのを見ていると達成感があります。

 

会社も社員も、個人の学ぶ意欲に応えてくれる

リコーのいちばんの魅力を教えてください。
社風、社員が一貫して穏やかで優しいところがいちばんの魅力だなと思います。就活当時は、社員の方とは2、3人しかお話していませんが、その方たちがとても優しく、会社全体に共通するのかもしれないと感じました。

実際、忙しそうな相手に質問や相談をしてもちゃんと対応してもらえますし、その直感は間違っていなかったと思います。たとえば新規で測定をしたいときに、お願いすれば設備借用からレクチャーまで実施してもらえることが多く、自分から学びに行く姿勢があれば、いろいろな技術を習得できるのも魅力に感じています。
職場はどんな環境ですか?
働き方は個人の裁量に委ねられているところが大きく、ある程度自分のスケジュールで働くことができます。1日のスケジュールもそうですが、工法開発や新規設備立ち上げなどの全体計画も、自分で考えたうえで上司とすり合わせて決められるので自分のペースで、全体像を理解したうえで進められます。例えばトラブルの際にも計画変更などの判断ができますし、日々の中での優先順位も調整可能です。また自分で立てた計画なので、主体的に仕事に向き合う効果もあると思います。
就職活動中の方へメッセージをお願いします!
就職活動をする目的は、突き詰めると自分自身が幸せになるためだと思います。10年後がどうなっているかもわからない世の中ですが、スキルアップのサポートをしてくれたりと、社員の幸福を考えてくれる会社を探すことをおすすめします。その会社を利用して自分が幸せになれるかを考えてしっかり会社を調べたら、最後は自分の感じたことを信じて頑張ってください!

オフの日の楽しみ

休日は趣味のボルダリングをしています。平日も終業時間をコントロールできるので、早く上がる日を設けてボルダリングジムに通っています。

ある一日のスケジュール

8:00
準備
8:30
出勤
9:00
始業(早く帰りたい日は7:30ごろから始業することも)
9:30
実験結果まとめ、データの解析、計画検討などデスクワーク
12:00
昼食
13:00
定例の進捗打合せ
14:00
実験や設備検証など現場仕事
18:00
退勤
18:30
帰宅
1:00
就寝

リコーでのキャリア

2016年4月〜現在 / リコーグラフィックコミュニケーションズBU コンポーネント事業センター HPT開発室 生産革新グループ2016年に新卒入社。インクジェットヘッドの工法部門で量産改善、自動機立ち上げに携わり、現場の流れや実情、改善活動の基礎を学ぶ。その後、同インクジェット工法の自動機開発部門に配属され現在に至る。

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