論文検索で気づいた探求の魅力。知財のプロとしてリコーへ
- どんな学生時代を過ごしましたか?
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大学では化学を専攻し、研究室では触媒配位子の有機合成に取り組んでいました。研究を進めるなかで、論文検索を通じて「自分の知りたいことを探求する調査の面白さ」に気づき、卒業後は特許調査会社に入社しました。
リコーに入社するまでのあいだ、特許調査・分析業務に一貫して携わり、調査結果をもとに事業へ貢献できるような提案や支援を行うことで、実務経験を積んできました。
- リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
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転職活動では、自分のスキルを活かせる専門職(知財情報解析職)を探していました。リコーには知財情報解析の専門チームがあり、これまで培ってきた知識や経験を活かせるのではと考えました。
さらに、リコーがOAメーカーからデジタルサービスの会社へと変革を進めているタイミングだったことも大きな決め手です。自分の仕事が、事業や技術開発の方向性に直接影響を与えられる可能性があると感じ、挑戦したいと思い入社を決めました。
お客さまの立場で情報を読み解き、新たなイノベーションを生む
- 普段の仕事内容を教えてください。
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リコーグループ内の事業部や研究開発部門に向けて、特許情報を中心に市場・技術情報を組み合わせた情報解析を行い、新たな事業機会の探索や戦略立案を支援しています。
特許情報は、企業が技術開発の成果を公開する貴重なビッグデータです。その情報を活用して、ビジネスに役立つ洞察や価値を引き出す“データサイエンティスト”のような役割を担っています。

- 仕事をするうえで心がけていることは?
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依頼者のニーズや課題を汲み取り、それに応じた情報解析の方法を設計することを最も大事にしています。
リコーでは、日々の業務や行動の指針として「リコーウェイ(※)」という考え方を持っています。そのなかで掲げている「7つの価値観(※)」のなかでも、「CUSTOMER-CENTRIC(お客さまの立場で考え、行動する)」を特に意識しています。
情報解析はともすると手段が目的に先行してしまいがちですが、お客さまの立場に立って情報を解析することで、お客さまの次のアクションに繋がるような結果を報告できるように心がけています。
※リコーウェイ:リコーグループの日々の判断や活動の基礎となる普遍的な理念(創業の精神、私たちの使命・私たちの目指す姿・私たちの価値観)
※7つの価値観:「CUSTOMER-CENTRIC(お客様の立場で考え、行動する)」、「PASSION(何事も前向きに、情熱を持って取り組む)」、「GEMBA(現場・現物・現実から学び改善する)」、「INNOVATION(制約を設けず、柔軟に発想し、価値を生み出す)」、「TEAMWORK(お互いを認め合い、すべての人と共創する)」、「WINNING SPIRIT(失敗をおそれず、まずチャレンジし、成功を勝ち取る)」、「ETHICS AND INTEGRITY(誠実に、正直に、責任を持って行動する)」の7つ
- リコーで「はたらく歓び」を感じた瞬間はいつですか?
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自身が行った解析結果や報告内容が依頼者の意思決定や次のアクションに貢献できたときですね。
特に、提示した解析結果が起点となって開発研究部門における新たな研究テーマが立ち上がったときには、やりがいを実感しました。
知的財産部門は直接的にお客さまと接する機会は少ないものの、自分の働きによって新たなイノベーションが生まれ、それによってお客さまの課題解決につながる可能性を持っています。そんな価値を提供できるよう、日々業務に取り組んでいます。
人柄の良さと柔軟な働き方。家族との時間も大切にできる職場
- リコーのいちばんの魅力を教えてください。
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まずは働いている人の「人柄の良さ」だと思います。
たとえ初対面であっても、誰でも親身になって話を聞いてくれる環境があります。また、勤務時間の一部(20%以内)を使ってやってみたい仕事やテーマや活動に挑戦できる社内副業や社外副業といった新たなチャレンジに対しても、背中を押してくれる風土があると感じています。
- 職場はどんな環境ですか?
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在宅勤務やエフェクティブワーキングタイム制度(※)(コアタイムのないフレックスタイム制度)などの働き方に関する制度が充実していて、ワークライフバランスが非常に取りやすい職場だと感じています。
私自身、在宅勤務を中心に働いていますが、子どもの急な送り迎えや看病にも柔軟に対応することができて、制度を活用しながら自分らしい働き方を実現できています。
※エフェクティブワーキングタイム制度:https://jp.ricoh.com/jobs/environment
- リコーのどのような部分に将来性を感じますか?
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お客さまの“はたらく”に寄り添い、変革を起こすことを使命としていることです。
今後AIがさらに進化していったとしても、人が“はたらく”を通じて創造力を発揮するお手伝いをするという価値は不変だと思います。その不変的な価値を提供するために、複合機やスキャナーなどのデバイスや、AIなどのソフトウェアを両立させることは必要不可欠になります。その両方の技術を組み合わせることができるのがリコーの強みであり、将来性につながっていると感じます。