「リコーならやりたいことが実現できる」と感じた
- どんな学生時代を過ごしましたか?
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大学時代は弓道部に所属していました。「矢を飛ばす」というシンプルな動作ですが、そこにある難しさと奥深さに魅了され、週6、7回の練習を3年半続けました。初心者ながら試行錯誤を重ね、3年生のときには団体代表に選出。関東大会決勝トーナメントに出場するなどの成果を上げました。引退後も弓道を続け、リコー入社後も大学のOB代表として日本武道館での試合に出場しています。
専攻分野の研究においては、「光子や電子などが持つ量子力学的なスピン(角運動量)」と「古典力学的な巨視的物体の回転運動」の結びつきを探究しました。検出したい対象が非常に小さく繊細で、少しの揺れにも影響されてしまうので、誰もいない深夜の研究室に籠って研究を行なっていました。 - リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
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会社説明会で上映された、とある製品の開発プロジェクトの紹介動画です。
その動画には、異なる専門分野の社員が100人以上集まり、ときには制限いっぱいの時間まで仕事するほどの困難に直面しながらも、全員で力を合わせて、一つの製品を生み出す姿が映し出されていました。
「製品設計」や「専門の枠を超えたメンバーとの交流」ができることを軸に、機械設計者として働ける企業を望んでいたので、この動画にとても感銘を受け、「リコーならやりたいことが実現できる」と感じ、入社を決意しました。
自分で考え、理解すれば「誰がやっても同じ」にはならない
- 普段の仕事内容を教えてください。
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発展領域であるフルカラー高速商用印刷機の分野で、フラッグシップ機種の開発に携わっています。そのなかでも私の担当は、駆動部分の機械設計です。
商用の印刷機では、「高生産性」「高画質」「ユーザビリティ」が求められます。そのため、マシンのダウンタイムを低減し、品質不良を抑えつつ、使いやすさを追求するために日々励んでいます。
また、お客さまと接点を持つことも積極的に行なっています。設計担当者では見えづらい「お客様の働き方、現場の声」を直接肌で感じるようと心がけています。
- 仕事をするうえで心がけていることは?
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「つねに自分の考えを持つ」ことです。
設計者なので、実際のマシンを使って「評価」をすることもメイン業務のひとつです。同じ手順をふめば、評価は誰がやっても同じ結果が得られます。ですが、その結果についてどこまで理解しているかで、評価自体の有意性が大きく変わります。
「上司に言われたからやった」ではなく、自ら考えて目的を明確にし、得られた結果から次につながる仮説を立てることで、より深い考察ができます。また、自分の考えを持つことで、自信を持って行動できる点もプラスになります。 - リコーで「はたらく歓び」を感じた瞬間はいつですか?
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機械設計者代表として、オランダのお客さま先に約2か月半滞在したときです。
滞在中は「現地でのマシン設置」や「お客さまへの新製品コンセプト説明」、「試用期間中のトラブル対応」をすべて行なう必要があります。製品の網羅的な知識が必要になるため、滞在期間中はもちろん、事前準備から非常に苦労しました。それでも、印刷物をはじめて見たお客さまから「Good!!」とコメントを聞いたときは非常にうれしく、報われた瞬間でした。
やりたいことを叶えるために背中を押してくれる環境
- リコーのいちばんの魅力を教えてください。
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やりたいことを叶えてくれるところです。
幅広い知識を身につけるための異動希望を上司に相談した際、快く受諾してくれた経験があります。このように、「個人の意見を尊重してくれる社風」が一番の魅力だと思います。 - 職場はどんな環境ですか?
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自己成長を促してくれる環境です。
上司との面談では、個人の目標に沿って社内外の研修を提案してくれるなど、一人ひとりに寄り添ってくれます。 - リコーのどのような部分に将来性を感じますか?
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「技術力の高さ」と「お客さまに寄り添う姿勢」です。
OA機器業界をけん引してきた高い設計スキルを活かすことで、今後さまざまなジャンルで新規開拓できると期待しています。また、つねにお客さま目線で動いていることで、世界中のお客さまと良いパートナーシップが築けている点にも将来性を感じています。