リコーグループとREACH、ベトナムで「若者向けデジタル支援プログラム」を実施

株式会社リコー、リコーベトナム、ベトナムのNPOであるREACH（リーチ）は、家庭環境などにより十分な教育が受けられず、働くことに困難を抱えているベトナムの若者のため、「若者向けデジタル支援プログラム」を本日から実施します。

デジタル社会の進展の一方で、若者世代でもデジタル・ディバイド（情報格差）が起きており、社会課題となっています。経済的に厳しい家庭ほどPCの利用率が低いことから、PCの操作方法がわからない若者にとって、デジタル化の進展が就労へのハードルを上げる要因になっています。

REACHは、貧困や障がい、複雑な家庭環境により逆境に立っている若者（16-30歳）を無償で支援し職業訓練を行うNPOです。2008年の設立以来、これまで20,000人以上の若者にトレーニングを提供してきました。REACHは雇用主が重視する能力と労働倫理といった仕事に直結するスキルトレーニングのみでなく、コミュニケーションや問題解決能力、仕事に対する準備の仕方や、時間とお金の管理方法、誠実な対応など、仕事をするうえで基本となるソフトスキルに関する訓練も行っています。

本プログラムでは、REACHが募集した若者に対して、3か月間かけてソフトスキルトレーニングとグラフィックデザインを学ぶテクニカルトレーニングを提供し、働くことへの参画を後押しします。ソフトスキルトレーニングの学習中には、リコーベトナム社員がプロボノとして参加し、若者が面接スキルを身に付けるためのトレーニングも提供します。また、身に付けたグラフィックデザインのスキルを活用し、リコーグループ社員が使用するMicrosoft Teamsミーティング用の背景画像の制作にも取り組みます。

リコーは、日本国内では認定NPO法人育て上げネットと協働し、2021年10月から「若者向けデジタル支援プログラム」を始めました。このたび、本プログラムの提供範囲を広げる目的でREACHと協働し、海外では初めての取り組みとして、ベトナムで実施します。

リコーグループは、2023年4月から企業理念である「リコーウェイ」を改定し、「“はたらく”に歓びを」を新たに「使命と目指す姿」と定めました。その実現を目指し、デジタルサービスの提供を通して、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会への貢献を目指します。