世界的な人口増加に伴う資源枯渇や海洋プラスチックごみ問題が深刻化する中、サーキュラーエコノミーへの関心が高まっており、資源消費に依存しないビジネスモデルの重要性が増しています。
リコーグループは、循環型社会実現のコンセプトとして1994年に制定した「コメットサークル™」の考え方に基づき、ライフサイクル全体での資源の有効活用を推進し、循環型社会の実現に向けた取り組みを進めています。
循環型社会の実現に向けたリコーグループの方針やリスクと機会、取り組みについて報告しています。
リコーグループサーキュラーエコノミーレポート2022 (28P/6.38MB)
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リコーグループサーキュラーエコノミーレポート2021(28P/7.85MB)
リコーグループでは、「循環型社会の実現」に向け省資源化に関する目標を設定、その達成に向け「徹底的な資源の効率利用と循環」「持続可能な資源への切替・積極利用」を進めます。また、『サーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行』、『海洋プラスチックごみ問題』等への社会課題も見据え、以下の製品・包装材に関するプラスチック方針を定めて事業活動を進めます。
*1 一度使用した後に捨てられてしまう使い捨てのプラスチック
*2 石油などから作られる新品プラスチック
対象:リコーグループブランド製品及び包装材で使用するプラスチック
プラスチックに関する目標 | 2021年度実績 | 補足説明 |
---|---|---|
画像製品におけるプラスチック回収材使用率50%以上 | 8.6% | 主力複合機・プリンターへの搭載をすすめ、サプライへも使用拡大することで、計画に沿って順調に増加しています。 |
製品包装における「化石資源由来バージンプラスチック」削減率 (▲50% 2020年比) | +5.3% | 高速モノクロ複合機の製品包装の発泡スチロール削減などを実施していますが、ポリ袋を多用するサプライ製品の出荷量が増えたため、トータルでは増加しています。本体、サプライともに今後計画に沿って取り組みを行います。 |
材質表示と単一素材化(2025年完了) | ー | 環境適合設計方針書への反映及びルール化完了 目標通り、材質表示および単一素材化が完了できる見込みです。 |
リコーでは事業活動における排出物の発生抑制や再資源化に取り組んでいます。品質改善や歩留まり向上により資源ロスの削減を推進し、工程で不要となった排出物は、できるだけ分別し再資源化に努めるとともに、適正処理されるよう管理を継続しています。
また近年、世界人口の増加、開発途上国の経済成長、気候変動などにより、世界規模で水不足などの水資源問題が発生しています。リコーグループでは、国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)の「Aqueduct Water Risk Atlas」を活用し、各事業拠点における水リスクを確認しています。
水ストレス地域の特定 (324KB)
リコーは、地域環境の保全を重視しながら、使用にあたっては極力有効活用するよう、グループ全体の目標を設定して、活動に取り組んでいます。