AIコンペティション表彰実績
リコーの瀧田浩平がAI(人工知能)を用いたデータ分析・機械学習の国際的なコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」において2023年9月6日から12月6日にかけて開催された「Child Mind Institute - Detect Sleep States」でGoldメダルを獲得しました。
本コンペティションでは手首につけた加速度センサーのデータを用いて、入眠と起床のタイミングを予測する精度が競われました。瀧田は社外の4人とともに参加し、1,877チーム中13位となりました。これにより、Kaggle Master(2023年12月時点で参加者全体の約1%)の瀧田が獲得したGoldメダルは二つになりました。
瀧田らは提供された多くの時系列データをうまく学習することができる深層学習モデルを設計しました。また、入眠、起床タイミングだけでなく睡眠状態も同時に予測させることで予測精度を向上させました。後処理においては、入眠、起床の検出数を増やす処理が再現率(Recall)の向上に奏功しました。
表:加速度計データ、入眠・起床タイミングの正解と予測
リコーは、「OAメーカーからデジタルサービスの会社への変革」を進めており、今後の事業成長に向けてAIは最も重要な技術のひとつと位置付けています。AIの取り組みとしては、2017年に「AI応用研究センター」を設立して、製品へのAIの搭載や、社内業務改革への適用などに取り組んでいます。2018年10月には社内でデータサイエンス塾(現データサイエンスコミュニティ)を発足し、ハイレベルのデータサイエンティスト育成と現場におけるデータ活用の促進を目指してきました。瀧田はその参加者であり、他の参加者とともに「Kaggle」のコンペティションへの挑戦を通じてデータ分析やAI技術の向上に日々取り組んでいます。リコーはお客様に質の高いデジタルサービスを届けるため、今後もAI技術への取り組みを強化していきます。