AIコンペティション表彰実績
2021年9月23日から2022年1月15日にかけて開催されたAI(人工知能)を用いたデータ分析技術の国際的なコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」上の「Kaggle PetFinder.my - Pawpularity Contest」でリコーの瀧田浩平を含む3人のチームが2位を獲得しました。
本コンペティションで与えられた課題は、ペットの里親募集サイト(PetFinder.my)に投稿されたプロフィール写真に基づきそのペットの魅力度を表すスコア(Pawpularity)を予測するものです。この課題を解決すれば、より魅力的なプロフィール写真を掲載することでペットたちは早く里親が見つけられるようになります。
3,537チームが応募する中、社外の2人とともに瀧田が結成したチームは2位となり、上位10チームと0.2%以上(本コンペティションでは上位17チームが該当)に与えられるGoldメダルを受賞しました。これには、多数の機械学習モデルを用いて魅力度をさまざまな視点で予測するモデルを作成し、その中でも厳選したモデルをアンサンブル学習(複数のモデルを融合させること)させるなどしたことが奏功しました。瀧田は既に獲得していたSilverメダル1枚に本コンペティションで獲得したGoldメダル1枚を加えてKaggle Expertに昇格し、Kaggle MasterまであとSilverメダル1枚になりました。
リコーは、「OAメーカーからデジタルサービスの会社へ」という方針を掲げており、今後の成長に向けてAIは5Gと並んで最も重要な技術と位置付けています。AIへの取り組みとしては、2017年に「AI応用研究センター」を設立して、製品へのAIの搭載や、社内業務改革への適用などに取り組んでいます。2018年10月には社内でデータサイエンスに関する社内塾(現データサイエンスコミュニティ)を発足し、ハイレベルのデータサイエンティスト育成と現場におけるデータ活用の促進を目指してきました。瀧田はその参加者であり、他の参加者も「Kaggle」のコンペティションへの挑戦を通じてデータ分析やAI技術の向上に取り組んでいます。リコーはお客様に質の高いデジタルサービスを届けるため、今後もAI技術への取り組みを進めていきます。