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AIコンペティション表彰実績

リコーの植松勇一郎がAIの世界的なデータ分析コンペ「Kaggle」で三つ目のGoldメダルを受賞

2023年4月14日

2022年12月6日から2023年3月2日にかけて開催されたAI(人工知能)を用いたデータ分析・機械学習の国際的なコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」上の「NFL 1st and Future - Player Contact Detection」でリコーの植松勇一郎が社外の参加者と3名で結成したチームが939チーム中7位を獲得しました。植松のチームは上位10チームと0.2%以上に与えられるGoldメダルを受賞し、植松の獲得したGoldメダルは3枚になりました。

本コンペティションでは、NFL(National Football League)の試合中に選手同士が接触しているかどうかを判定する精度が競われました。これを活用した選手の安全性向上が期待されています。参加者には、プレーの動画と選手に取り付けられたセンサーから得られる位置や速度などのデータが提供され、これらを用いて高精度な予測モデルを構築するマルチモーダル解析(*1)が求められました。

植松のチームはプレー画像から推定した接触確率とセンサーデータから作成した特徴量(予測に有益な形に加工したデータ)を機械学習モデルに入力し、最終的な予測精度を高めました。

図式化した解法

*1
マルチモーダル解析:形式の異なるデータから有益な情報を抽出し、それらを統合して、より高度な認識や判断を行う手法。
*2
CNN:Convolutional Neural Network(畳み込みニューラルネットワーク)の略。主に画像認識の領域において使われる機械学習の手法。
*3
GBDT:Gradient Boosting Decision Tree(勾配ブースティング木)の略。アンサンブル学習の一種で、逐次的に弱い決定木を学習し、それらを組み合わせて強い学習システムを作り出す機械学習の手法。

リコーは、デジタルサービスの会社への変革を進めており、今後の成長に向けてAIは最も重要な技術のひとつと位置付けています。AIへの取り組みとしては、2017年に「AI応用研究センター」を設立して、製品へのAIの搭載や、社内業務改革への適用などに取り組んでいます。植松は、リコーの設計開発や生産現場のデジタル化による効率化と品質向上に取り組んでおり、「Kaggle」のコンペティションへの挑戦を通じて、データ分析やAI技術を磨いています。リコーはお客様に質の高いデジタルサービスを届けるため、今後もAI技術への取り組みを進めていきます。