株式会社リコー(社長執行役員:桜井正光)は、「社会的責任経営報告書」、「環境経営報告書」、「アニュアルレポート」の3報告書を2006年6月28日に発行します。
これは、GRI(Global Reporting Initiative)のガイドラインに示されている企業活動のトリプル・ボトムラインに基づいて、環境・経済・社会の3つの側面から、3冊のサステナビリティ・レポート(企業の持続可能性報告書)として情報公開を行うものです。3分野に分けての報告書発行は2004年度版からで、今年で3年目となります。
それぞれの報告書を独立させることにより、各分野の報告内容をさらに充実させる一方で、三冊相互の編集の連携により、サステナビリティ・レポートとしての一貫性を保ち、リコーグループの考え、姿勢、活動の実績などをより鮮明に表現する工夫をしています。
さらに今回は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構からカラーユニバーサルデザインの認定を取得。グラフや図に、色覚の個人差を問わず、多くの方に見やすいデザインを採用しております。
●GRIとは
GRI(Global Reporting Initiative)
国連環境計画(UNEP)の公認協力機関で、本部はオランダ・アムステルダム。企業などの組織体が独自に発行している環境報告書に適用する国際的なディファクト・スタンダードの制定を目指し活動している団体です。組織体からの報告を単に環境報告書に留めるのではなく、経済的、社会的パフォーマンスとその統合も含めた「持続可能性報告書」として作成するため、企業の3つの側面(環境・社会・経済)に関わる影響・パフォーマンスを評価し報告する国際基準「GRIガイドライン」を2000年6月にまとめました。
●トリプル・ボトムラインとは
ボトムラインとは、決算書の最終行、つまり、収益・損失の最終結果を意味する言葉です。
「トリプル・ボトムライン」は、企業活動を「経済」のみならず、「環境」・「社会」を含めた三つ(トリプル)の視点から捉えて評価するという考え方です。GRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)の報告書ガイドラインも、この「トリプル・ボトムライン」の考え方に沿って構成されています。