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ニュースリリース

小型・薄型パッケージ(SON8)に実装した同期整流型降圧DC/DCコンバータIC 「R1230Dシリーズ」を製品化

2001年3月29日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、各種携帯機器やノートPCなどに使用して、内部回路への供給電圧を入力電圧より低い電圧へ効率よく変換する降圧DC/DC(直流/直流)コンバータICとして、より効率の高い同期整流型を採用し、小型・薄型のパッケージ(SON8)に実装した「R1230Dシリーズ」を開発し、サンプル出荷を開始いたします。
製品名 R1230Dシリーズ
サンプル価格 250円
受注開始 2001年4月1日
月産規模 200万個
 各種携帯機器やノートPCなどのローカル電源として、従来ボルテージレギュレータICが広く採用されてきましたが、軽薄化や内部LSIの低電圧化、高機能化に伴い、発熱性や変換効率、バッテリーの長寿命対応などで有利な降圧DC/DCコンバータICへのご要望が高まっております。
  新製品「R1230Dシリーズ」は、より高効率化が可能で、外付けダイオードが不要な同期整流方式を採用した上で、搭載機器の小型化による実装面積の厳しい制約にお応えするため、小型・薄型のSON8パッケージ(2.9×3.0×0.9mm)に実装したものです。
<新製品「R1230Dシリーズ」の主な特徴>
  • 1.小型・薄型パッケージのSON8ピンを採用しました。
      • プロセスの微細化により、小型・薄型のパッケージSON8への実装を実現。実装面積は、同期整流型の降圧DC/DCコンバータICとして業界最小の2.9mm×3.0mm、高さも最小の0.9mm(max.)。
  • 2.ドライバートランジスタを2個内蔵しました。
      • 同期整流型で必要となるPch/Nchの2種類のドライバートランジスタを内蔵。
      • これにより、コイルとコンデンサのわずか2個の外付け部品で、降圧DC/DCコンバータが作成可能。
      • また、内蔵したドライバートランジスタのオン抵抗はどちらもわずか0.5Ω。
  • 3.より高い効率を実現するため、PWM/VFMの切り替えが可能です。
      • ノイズ特性などに優れるPWM(Pulse Width Modulation)と軽負荷時の高効率化が可能なVFM(Voltage Frequency Modulation)の切り替え専用端子を用意。
      • 外部信号により、任意に切り替えることが可能。
  • 4.安全面を重視し、3種類の保護回路を内蔵しました。
      • ソフトスタート回路、電流制限ラッチ型保護回路、低電圧誤動作防止回路、以上3種類の保護回路を内蔵。
        • (1) ソフトスタート回路…電源投入時に発生しうる大きな突入電流を防ぐための回路。ソフトスタート時間は内部で固定。(1.5mS;typ.)
        • (2) 低電圧誤動作防止回路(UVLO)…入力電圧が低くなった時に異常を検知し、内部回路を停止させ誤動作を防止。(2.1V;typ.)
        • (3) 電流制限ラッチ型保護回路…リミット値を超えた負荷電流が一定時間以上流れ続けた場合、内蔵ドライバートランジスタをオフさせ動作を停止。(1.5mS)
  • 5.出力電圧が幅広い範囲から選択できます。
      • 1.2V~4.0Vの間0.1Vステップで電圧を設定し出荷。出力電圧の精度は±2.0%。
      • また、自由に電圧を設定したい方のために、外部設定型も用意。この場合1.2V~入力電圧の範囲で任意の電圧が設定可能。基準電圧の精度は±1.5%。
  • R1230Dシリーズ
    R1230Dシリーズ