ニュースリリース
高速動作/低消費動作/スタンバイの切替が可能な小型・高性能のLDOレギュレータIC「R1160Nシリーズ」のサンプル受注を開始
~「消費電流の削減、低出力電圧」により携帯機器に最適~
株式会社リコー(社長:桜井正光)は、各種情報通信機器や電気機器などに用いて、機器内の回路への供給電圧を一定化するボルテージレギュレータICとして、高速動作/低消費動作/スタンバイの3つのモードを切り替えることが可能な小型・高性能のLDO(Low Dropout:入出力電圧差が非常に小さいタイプのレギュレータIC)「R1160Nシリーズ」の受注を開始いたします。
製品名 |
R1160Nシリーズ |
サンプル価格 |
100円 |
受注開始日 |
2001年3月12日 |
月産規模 |
200万個 |
*このニュースリリースに掲載されている価格および料金には消費税は含まれておりません。
新製品「R1160Nシリーズ」は、各種情報通信機器や電気機器などに用いて、電池やアダプターなどの電源から入力した電圧を、動作電圧が規定されている機器内の回路上のメモリーやCPUなどに対し、電池の消耗などによる電圧変動に関わらず一定化して出力するボルテージレギュレータICです。
低消費電流化に有利なCMOSプロセスを採用した上で、リコー独自の「ECO PIN TM 」の搭載により、従来のスタンバイ/アクティブの切替だけでなく、アクティブ時の内部動作モードを高速モードと低消費モードに切り替えることが可能ですので、携帯電話の待ち受け時などにおける消費電流の削減に貢献します。
また、携帯機器に搭載される各種ICの今後のさらなる低電圧化に対応し、このクラス(SOT23-5パッケージのLDO)では最も低い0.8Vからの低電圧出力を実現しました。電池消耗時にも安定した動作を可能とする低入出力電圧差の実現、小型のSOT23-5パッケージへの搭載とあいまって、携帯電話への搭載に最適です。
リコーは、CMOSタイプの小型・高性能レギュレータICとして、優れた出力電圧特性を実現した低消費電流の「R1111N/R1121N」(出力電流150mA)、セラミックコンデンサに対応した高リップル除去率の「R1112N/R1122N」(同150mA)、超小型パッケージ・低入出力電圧差を実現した「R1140Q」(同120mA)を順次製品化してまいりましたが、新製品「R1160N」(同200mA)の発売により、さらに幅広い品揃えでこの分野をリードしてまいります。
1.スタンバイ/高速/低消費の3モード切替を実現するECO PINTMにより、無効電流の低減が可能です。
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- ●リコー独自のECO PINTM を搭載。
- ●外部からの信号で、従来品のようなスタンバイ/アクティブの切替だけでなく、アクティブ時の内部動作モードを高速モードと低消費モードに切り替えることが可能。
- ●低消費モードにおける無効電流は、TYP. 3.5μA。スタンバイモード時の消費電流は0.1μA。
- ●必要に応じて、無効電流の低減を図ることが可能。例えば低消費モードは、携帯電話の待ち受け時などにおける消費電流の削減に威力を発揮。
- ●低消費電流化に有利なCMOSプロセスの採用とあわせ、消費電流の削減を実現。
- ●スタンバイ/アクティブの切替は、Hアクティブ(ハイレベルの信号でスタンバイ解除)、Lアクティブの選択が可能。
2.0.8Vからの低電圧出力を実現しました。
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- ●回路技術、プロセス技術の工夫により0.8V出力を実現。(従来の弊社LDO製品は、1.5V出力からの対応)
- ●入力電圧も、1.4V以上でLDOとしての動作を保証。(従来は2V以上を推奨)
- ●搭載ICの低電圧化が進む携帯情報機器のローカル電源に最適。
3.0.14V(3V出力品、200mA負荷時)という低入出力電圧差を実現しています。
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- ●回路レイアウトの最適化により、0.7Ωという低抵抗でON状態となる出力ドライバを実現。低抵抗であるほど低い入出力電圧差で負荷電流を流すことができるため、既存のSOT23-5パッケージのLDOレギュレータICに比べ、さらに低入出力電圧差を実現。(従来品は、負荷100mA時0.19V~0.20V、新製品「R1160N」は、0.07V)
- ●高速モード時だけでなく、低消費モード時も低入出力電圧差を維持。
- ●これにより、電池の消耗による電圧変動に対して、機器の内部回路により安定した電圧を供給することが可能。機器の誤動作を減らすとともに、電池をより長時間使用することが可能。
4.高機能のレギュレータICです。
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- ●リップル除去率は、高速モード時1kHzで70dB。
- ●精度は高速モード時で、±2.0%。
R1160Nシリーズ