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ニュースリリース

初めて、IEEE1394物理層までを搭載したPCカードコントローラLSI「R5C552シリーズ」を製品化

2001年2月13日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長:桜井正光)は、ノートPCをはじめデスクトップPCにまで幅広く採用されているPCカードコントローラLSIとして、高速シリアルバスIEEE1394インターフェース機能を集積化した「R5C552シリーズ」を開発し、サンプル出荷を開始いたします。
製品名 R5C552 R5C551
PCカードI/F 2スロット 1スロット
サンプル価格 3,000円 2,000円
受注開始 2001年4月1日 2001年5月1日
月産規模 当初30万個 当初30万個
 新製品「R5C552シリーズ」はPCIバス仕様2.2に準拠したPCIバスと、2スロットのPCカードインターフェイス(R5C551は1スロット)、および2ポートのIEEE1394インターフェイスとのブリッジ機能を提供するコントローラです。 
 ノートPCやスリム型デスクトップPCの小型化による実装面積の厳しい制約にお応えするため、従来、別デバイスとして供給されていたIEEE1394物理層PHY(Physical Layer)コントローラまでを初めて集積化し、16mm×16mmの小型チップスケールパッケージ(R5C552:277ピン、R5C551:208ピン)に収容いたしました。 

 また、既に販売しているPCカードコントローラLSI「R5C476?」あるいは「R5C475?」と同じピン配置を採用していますので、ユーザーであるPCベンダー様は、回路基板を変更することなく、パーソナル市場向けと業務用市場向けにIEEE1394インターフェイスを搭載したモデルと非搭載モデルを開発することが可能です。
<新製品 R5C552シリーズの主な特徴>
  • 1.初めて、IEEE1394物理層までをPCカードコントローラLSIに集積化しました。
      • 従来製品で培った接続互換ノウハウにより、IEEE1394物理層までを初めて集積化。
      • PCカードインターフェースとIEEE1394インターフェース機能を内蔵した従来製品が、IEEE1394物理層を別デバイスとして外部に持つことが必要だったのに対し、それが不要に。
      • 16mm×16mmの小型チップスケールパッケージとあいまって、パソコンの小型化に伴う実装面積への厳しい制約に対応。
  • 2.最新の業界標準に準拠しています。
      • 高い汎用性を確保するため、次の業界標準に準拠しています。
        PCIバス PCI Bus Local Specification 2.2
        PCカード PC Card Standard Release 7.0
        IEEE1394  IEEE1394a
                 OHCI 1.1/1.0
        PCI Bus Power Management Specification 1.1
        ACPI 1.0
        PC System design guide 2001
  • 3.低消費電力化(約20%削減:当社比)を実現しています。
      • すでに低消費電力で定評の高いPCカードコントローラ部に加え、IEEE1394ブロックにおいて、使用しない回路をスリープモードにすることができるプログラマブルPHY回路スリープ機能等を内蔵することにより、さらなる低消費電力化を実現。
      • コア電源は3.3V、PCIバスインターフェースは5V耐圧3.3Vインターフェースを採用。
  • 4.ピン互換ソリューションを提供します。
      • 市場で実績のあるリコー製PCカードコントローラ「R5C476?」(R5C552の場合)、「R5C475?」(R5C551の場合)とピン互換を実現。
      • これにより、ユーザーであるPCベンダー様は、IEEE1394を搭載する製品と搭載しない製品でマザーボードを共通化することが可能に。
  • 5.PCIバスの負荷低減が可能になりました。
      • 2スロットのPCカードインターフェース(R5C551は1スロット)、IEEE1394インターフェースという3つのPCIファンクションを一つのデバイスにまとめることで、それぞれ独立したデバイスで構成するよりもPCIバスの負荷を低減させることが可能に。
  • R5C552
    R5C552シリーズ
    (写真はR5C552)