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ニュースリリース

リコー、DVD+R DLの16倍速記録規格に対応したディスクを開発
~DVD+R/+RW Verification Laboratories Groupより初の正式認定獲得~

2007年3月7日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長執行役員:桜井正光)は、このほど制定されたDVD+R DL(2層記録型のDVD+R)の16倍速記録規格に対応したディスクを開発、本日からハードウェアメーカー様向けにサンプル出荷を開始いたします。
 本ディスクは、DVD+R/+RW Verification Laboratories Group (DVD+R/+RWベリフィケーションラボラトリズグループ)により、業界で初めて同規格適合の正式認定を受けたものです。
  • DVD+R/DVD+RWの品質を確認している認証機関。チェアマンは、ロイヤル フィリップス エレクトロニクスのB. van Dijk(B・ファン・ダイク)氏。
  •  DVD+R DLの市場は最近1年間で2倍以上に拡大しており、今後さらなる需要の伸びが期待されています。また1層記録ディスクよりデータ容量が大きい2層記録ディスクでは、書き込みに比較的多くの時間を要するため、需要の拡大には記録高速化が必要不可欠な要素と考えられます。
     記録型DVDで16倍速という高速記録に対応するためには、ディスクに対して厳しい機械特性仕様が求められます。特に記録層の溝のゆがみはトラッキング特性に大きく影響するため、極めて高精度での溝形成が必要となります。
     また、DVD+R DLディスクは、記録層と反射層がそれぞれ2つずつ必要で、基板(1)+記録層(1)+半透明反射層+中間樹脂層+記録層(2)+反射層+基板(2)という構成となっております。
     リコーでは、DVD+R DLディスクの製造において、独自の「インバーテッドスタック方式」を採用しています。当方式は、全ての層を1枚の基板の上に積み重ねて製造する“積層方式”と異なり、上記の基板(1)~半透明反射層のディスクと、記録層(2)~基板(2)のディスクを別々に製造し、これらを貼り合わせて1枚のディスクにするものです。当方式では高精度に作成されたメタルスタンパの溝形状を、記録層(1)はもちろんのこと、記録層(2)にも中間スタンパを介在させることなくダイレクトに転写できるため、2層のどちらにも高精度な溝を形成することができます。
     さらに、スタンパそのものの偏芯や厚み精度を高めるとともに、記録材料に新開発の有機色素を採用しました。
     これらにより、低速から高速16倍速まで安定した書き込みが可能なDVD+R DLディスクを実現しています。
     リコーでは、今回開発したディスクについて、本年夏頃の製品化を目指します。
    新開発の16倍速記録規格対応のDVD+R DL
    新開発の16倍速記録規格対応のDVD+R DL