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ニュースリリース

Java™ ビジネスアプリの学生プログラミングコンテスト
インタラクティブサイネージを提案した産業技術大学院大学がグランプリ獲得

2013年1月24日
株式会社リコー

株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は、「RICOH & Java™ Developer Challenge Plus (デベロッパーチャレンジ・プラス) 2012」の最終選考会を1月23日に開催し、次の各賞を決定しました。これは、リコーの複合機や超短焦点プロジェクターを使ったJava™ビジネスアプリケーションのアイデアを出し、それを実装する一連の開発技術を競う、学生によるJava™ プログラミングのコンテストで、今年度で5回目となります。昨年6月から半年以上に及ぶコンテストに、全国の25校29チームが挑戦。一次選考(昨年10月)を通過した11チームが、最終選考会で実機でのデモを交えて発表しました。受賞チームは次のとおりです。

受賞校 (チーム名) システム
グランプリ 産業技術大学院大学 (とりぷるS) スマート磨りガラスシステム
準グランプリ 関西学院大学大学院(チーム:ダイコラスタ) &RicoTab (タブレット操作システム)
リコー賞 産業技術大学院大学(javac Ricoh.java) レシぴっト (レシートから簡単レシピ)
オラクル賞 北見工業大学(北見工業大学医療画像研究室+) pdFX (プレゼンテーションシステム)
地球にやさしかっ
たで賞 (特別賞)
東京農工大学(DLCL) 印刷革命

※参加チーム名、応募作品のシステム名は、各チームがつけた名前をそのまま掲載しております。
※各チームのシステム紹介やプレゼン(映像)は、本コンテストのWebサイトで2月中旬に公開の予定です。

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グランプリ受賞の産業技術大学院大学(とりぷるS)
一番右は審査委員長の東京大学大学院 坂村教授
11チームのプレゼンが終わり、全員で集合写真
最前列が審査委員のみなさん

グランプリに輝いた産業技術大学院大学「とりぷるS」チームのコンセプトは「シンプル、スピーディー、スケーラブル」。磨りガラスに背面から投影するプロジェクターの映像に対して、センシング領域を割り当て、どこにでもある磨りガラスをあたかもタッチパネルのように操作できるアプリケーションを開発しました。さらに追加開発可能なアプリケーションプラットフォームを提供しており、システム拡張性や利用シーンの拡大の容易性も確保されています。リコーの超短焦点プロジェクターのメリットをうまく引き出し、単なる表示装置としてのデジタルサイネージを超え、かつ低コストで手軽、効果の高いインタラクティブなシステムとなっており、完成度の高さが評価されました。

この他、紙の有効活用にこだわったシステムの開発、Java™の最新のプラットフォーム技術への果敢なチャレンジ、実際のニーズ調査やプロトタイプのフィールドテストの実施、システム利用効果の検証、環境への配慮などを行ったチームが受賞しました。

なお、審査では、オブジェクト指向の設計技術やシステムの機能仕様書、操作説明書、ソースコードなどの技術評価に加え、独創性や実用性、ユーザビリティ、Javaプログラミングスキル、デモ、プレゼン能力などが総合的に評価されます(審査シート参照)。

審査委員長を務めた東京大学大学院の坂村 健 教授は「こういったコンテストにチャレンジすることは極めて重要です。ただし、勝つためには戦略が必要で、コンテストで何が求められているのかを意識してシステムを作り、提案システムのどこがユニークなのか、どのような工夫をしたのか、システムのパフォーマンスはどうなのかをプレゼンの中でロジカルに伝えられなければ世界に勝っていくことはできません。今回の受賞チームから、勝ち方のパターンも見えてくると思います。」 また、これからのシステム開発のあり方について「ネットワーク時代のシステム開発では、使えるものはどんどん使って機能を高めていくというマッシュアップの発想は常識です。そして、よいシステムができればあっという間に増殖して2~3年で巨大企業になるということが世界で起こっていることを見れば、スケーラビリティに対する考え方をきちんと持っていることが重要です。」と強調され、『世界に打って出るような人材』になってほしいと締めくくられました。

※OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。