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ニュースリリース

多様な言語・組込みニーズにお応えする、読みやすく低容量のフォント
リコー、「RT Font」と「レイアウトエンジン」をパワーアップ

2011年10月27日
株式会社リコー

 株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は、2007年に発売した、高品位でくっきり読みやすく、しかも低容量の組込み機器用のスケーラブルフォント「RT Font (アールティーフォント)」に、輪郭がなめらかで超低容量という特徴をもつ「Jet Font (ジェットフォント)」の優位性を統合し、10月28日より新発売いたします。また、アラビア語やタイ語など、複雑な表記ルールの言語を正確に表現するためのリコー独自のソフトウェア「レイアウトエンジン」をこの「RT Font」に対応させました。これにより、「RT Font」のみで多様な機器でのさまざまな文字表示のニーズを満足させ、またグローバル対応の製品への展開も開発日程の短縮や開発コスト削減が可能になり、効率的に行えるようになります。

 オフィス機器、デジタル家電や携帯電話/多機能端末、車載機器、医療機器等々は高機能化が進むにつれ、近年は表示画面や操作部の液晶画面などに表示される情報量も多くなっています。一般利用者にとっては文字表示の品質や読みやすさの向上、組込み機器メーカーにとっては搭載や機種展開の効率化が求められています。今回リニューアルしたリコーのRT Fontとレイアウトエンジンはその両者を満足させることができます。

 リコーはMicrosoft社のWindows OSに「MS明朝」「MSゴシック」を提供するなど、PC用フォントや組込み機器用のフォントにおいて、長年培ってきた品質と確かな技術で多くのお客様から高い信頼をいただいております。

 リコーは、本製品を11月16日(水)~18日(金)まで、パシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展(ET2011)」に出展いたします。

<多様なニーズに対応する新RT FontとRT Font対応のレイアウトエンジンの特徴>

1.選べる描画モード
新RT Fontでは、従来からの「くっきりモード」に加え、直線部分にグレースケールを使用し、やわらかいタッチの文字表現ができる「なめらかモード」の両方が選択可能になりました。これにより、文字表現の幅が広がり、用途に合わせた展開ができるようになります。

選べる描画モード

※モード選択は日本語・欧文のNewゴシック系書体に対応。他書体はなめらかモードのみです。

2.多言語への対応
複雑な表記ルールをもつ言語を正しく表記するために開発した、複数の文字を文字列として一度に処理をするレイアウトエンジンを新RT Fontに対応させました。また対応言語拡張に伴い、言語の特性に合わせた文末処理(ワードラップや禁則処理)機能も拡張しました。これにより、RT Fontのみで、日本語と欧米系言語、中国語(簡体・繁体)、ハングルのみならず、複雑な構造をもつアラビア語、タイ語、ヘブライ語、ベトナム語にも対応します。グローバル対応機器への実装でも開発期間短縮や開発コストを大幅に抑えられるなど、水平展開の効率化を図ることができます。

3.超低容量表示から高品位表示まで
極めて低容量のJet Fontのフォントデータおよびラスタライザー(*)を RT Fontに移植することで、従来からRT Fontのもつデザイン性、表示品位重視の文字表示から、低容量重視でリソースの少ない機器への搭載まで展開が可能になります。
(*)ラスタライザーとは、要求された文字のデータをフォントデータから抽出し、要求されたサイズ、形式でビットマップデータに展開するソフトウェアです。

従来の実装 従来の実装
製品の要求仕様毎に異なるフォントを実装する必要がある。
RT Font
による実装
RT Font による実装
RT Fontのみで各種の描画方法や言語に対応可能。 製品Aでのテスト結果を他製品にも活用でき、開発日程短縮、開発コスト削減を実現。

多様なニーズに対応するRT Font 導入における機器展開のイメージ

*Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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