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ニュースリリース

リコーフォトギャラリー「RING CUBE」写真展のご案内
山本顕史写真展「ユ キ オ ト」を開催

2011年10月7日
株式会社リコー

 株式会社リコーは、東京・銀座にあるリコーフォトギャラリーRING CUBEにおいて、2011年11月30日(水)より、山本顕史写真展「ユ キ オ ト」を開催いたします。

 この企画は、「2011北海道東川町国際写真フェスティバル(*1)」の催しの一つとして、今年初めて開催された「第1回東川町リコーポートフォリオオーディション(*2)」(7月30~31日)において最優秀賞を受賞された山本顕史(やまもとあきひと)氏の写真展です。山本顕史氏の写真は、札幌に住んでいるからこそ表現できた「雪と都市の関わり」を表現し、音が感じられるようで、アーティスティックに完成された魅力があります。

 「第1回リコーポートフォリオオーディション」では、審査員に飯沢耕太郎氏と鷹野隆大氏をお迎えして、59名の応募者の中から、一次審査で20名を選定。さらに本審査は東川町文化ギャラリーで公開オーディションを開催して、最優秀賞1名と優秀賞3名を決定いたしました。

【山本顕史氏からひとこと】
人口200万近い都市で、平均降雪量が6m近くになる札幌は世界でも稀です。雪は時に人々の悩みの種になりますが、圧倒的かつ美しい姿で生活に寄り添います。街と雪の関わりを通して、冬の都市にしか存在しない美意識を探ります。北から吹いてくる風の呼吸、街灯が照らす粉雪。「こんこん」や「しんしん」など、聴覚では聞こえない擬音。深夜の巨大な除雪車が何十台も連なり削り取っていく道路沿いの排雪の断面。カチカチの断面に見える雪層は数日で汚れ、溶け、なくなります。雪がつくる幻のような、もうひとつの都市の表情をあきらかにしようと思います。

【プロフィール】
1973年 札幌生まれ。
1994年 ロンドンで写真を始める。
1998年 札幌で写真を生業にする。
2006年 「ゴイシサン、コウサン」あけぼの開明舎 札幌
2008年 「10.3.4.5」ニコービル2Fギャラリースペース 札幌
2009-2010年「雪音」cafe riva 札幌
2011年 北海道東川町第1回リコーポートフォリオオーディションで最優秀賞を受賞。

【飯沢耕太郎氏の講評】
雪と都市の関わりとのテーマで、かなり独特の世界をもっており、将来性も感じられ、完成度が高く安心で見せられる作品。雪の断面図を中心に新しい見せ方にチャレンジしてもらいたい。

【鷹野隆大氏の講評】
一枚一枚の写真がとても洗練されていて、その安定した力量におどろかされました。たとえて言えば上品な和菓子でしょうか。加えて、自分の土地にじっくり向き合っているところがすばらしい。今後がたのしみです。

●写真家・山本顕史氏と審査員とのトークショーとレセプションの開催
「第1回リコーポートフォリオオーディション」最優秀賞の受賞と写真展開催を記念して、山本顕史氏と審査員の飯沢耕太郎氏、鷹野隆大氏とのトークショーとレセプションを行います。当日は作品を見ながら、撮影のエピソードや展示作品についてお話しいただきます。入場無料・申し込み不要。

<トークショーとレセプション>
日時:11月30日(水)18:00~19:30
場所:RING CUBE 9階ワークショップスペース
※参加者が多数の場合は、入場規制する事もございますのでご了承下さい。

(*1) 東川町国際写真フェスティバルとは
北海道上川郡東川町は豊かな文化田園都市づくりをめざして、とてもユニークな「写真の町宣言」を行いました。写真文化によって町づくりや生活づくり、そして人づくりをしようという、世界でも類例のない試みです。出会いを永遠に記録する写真による、町の美を永遠に留める為の活動を、今も更に展開し続けています。この「写真の町宣言」にうたわれた、写真によって出会いにみちた町にしようという理念を実現し、「写真の町」の一年間の集大成と翌年への新しい出発のための祭典として、1985年から毎年夏に「東川町国際写真フェスティバル」が開催されています。

(*2) 東川町リコーポートフォリオオーディションとは
 写真アーティストの才能発掘と写真文化の高揚を目的としてリコーが開催した公開オーディション。作品送付による事前審査で選出された方が本審査へ。本審査は北海道・東川町文化ギャラリーにて一般公開形式で実施。最優秀賞の方は、リコーフォトギャラリーRING CUBEでの個展開催。