ニュースリリース
2010年5月10日
株式会社リコー
株式会社リコー(社長執行役員:近藤 史朗)は、2セルLi-ion2次電池用保護ICの新製品として、電安法*に対応を目的とした超高精度の過充電検出が可能な「R5461/62/63シリーズ」を開発し、サンプル受注を開始いたします。
* 電気用品安全法の略:電気用品の安全確保について定められている日本の法律
製品名 | R5461/62/63シリーズ |
サンプル価格 | 150円 |
受注開始日 | 2010年05月10日から順次 |
パッケージ | DFN(PLP) 2527-10、DFN(PLP) 1820-6B |
月産規模 | 当初 200万個 |
※ このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
新製品「R5461/62/63シリーズ」は、携帯機器などの電池として利用されているLi-ion2次電池の保護として用いられ、±10mV(R5462シリーズ)と超高精度に過充電電圧を0℃~50℃の間で検出する事が可能であり、Li-ion2次電池の容量を極限まで安全、且つ有効に利用する事が可能な製品です。また、R5461シリーズでは超高精度アラーム検出機能を内蔵しており、過充電検出される前にアラーム信号を出力することができます。アラーム検出電圧値は、温度によって常温領域、高温領域、低温領域と最大3種類まで調整することができ、高温及び低温で常温よりも低いアラーム検出電圧を設定することによって、より安全に充電を行なう事が可能となっています。
本製品を使用する事により電安法で規定されているLi-ion2次電池の各セルの最大充電電圧4.250Vに対して、従来製品よりも低く過充電電圧を設定する事が可能となり、電安法を遵守した上で、より安全な保護回路を構成することが出来ます。
また、小型のリードレスパッケージであるDFN(PLP:Plating Lead Package)2527-10(R5461シリーズ)とDFN(PLP)1820-6B(R5462/63シリーズ)への搭載を実現する事で、高密度実装を可能としています。
<新製品 R5461/62/63シリーズの主な特徴>
1. | R5461Kの過充電検出精度が、+10mV/-15mV(0℃~50℃)で可能 | |
R5462Kの過充電検出精度が、±10mV(0℃~50℃)で可能 | ||
R5463Kの過充電検出精度が、±25mV(-5℃~55℃)で可能 | ||
2. | R5461Kでは過充電検出前にアラーム検出精度が、+10mV/-15mVで可能 | |
3. | アラーム検出電圧は以下のように最大3段階の温度領域で個別に設定が可能 | |
常温領域:10℃~45℃ 高温領域:45℃~ 低温領域:~10℃ |
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4. | 放電過電流検出精度が、±10mV(25℃)で可能(R5462/63) | |
5. | レーザートリミングにより、過充電・過放電・放電過電流・充電過電流が、0.005Vステップで選択可能 | |
6. | 各セルの0V充電禁止が設定可能 |
<新製品 R5461/62/63シリーズの主な特徴>
項目/製品名 | R5461K | R5462K | R5463K | トリミング幅 |
過充電検出精度 | +10mV/-15mV (0℃~50℃) |
±10mV (0℃~50℃) |
±25mV (-5℃~55℃) |
3.6V~4.35V 0.005Vステップ |
アラーム検出精度 | +10mV/-15mV | ― | ― | 3.1V~4.3 V 0.005Vステップ |
過放電検出精度 | ±2.5% | ±20mV | ±20mV | 2.0V~3.0V 0.005Vステップ |
放電過電流検出精度 | ±15mV | ±10mV | ±10mV | 0.05V~0.24V 0.005Vステップ |
充電過電流検出精度 | ±30mV | ±20mV | ±20mV | -0.22V~-0.1V 0.005Vステップ |
充電不可能最大電圧 | Max.1.0V | Max.1.0V | Max.1.0V | ― |
消費電流 | Typ. 4.0μA | Typ. 4.0μA | Typ. 4.0μA | ― |
同スタンバイ時 | Max.0.1μA | Max.0.1μA | Max.0.1μA | ― |
パッケージ | DFN(PLP)2527-10 | DFN(PLP)1820-6B | DFN(PLP)1820-6B | ― |