ニュースリリース
2010年1月18日
株式会社リコー
株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は1月15日、「RICOH & Sun デベロッパーチャレンジ2009」の最終選考会を行い、下記の各賞を決定しました。「RICOH & Sun デベロッパーチャレンジ」は、日本国内の大学の大学生/大学院生を対象とし、デジタル複合機(MFP)上で稼動するビジネスアプリケーションのアイデアを考え、それを実装する一連の開発技術を競う、組込みJavaプログラミングのコンテストです。
今回で2回目となる同コンテストには、北海道から九州まで全国の18大学26チームがエントリー。MFPとPCサーバーと組み合わせた実装や、Webサービスとの連携で新たな価値を創造するアイデアなども多く見られました。最終選考会では、1次選考を通過した7大学8チームが、実機でのデモンストレーションを交えて発表しました。受賞チームは次のとおりです。
賞 |
受賞大学 (チーム名) |
受賞システム |
グランプリ |
北海道情報大学 |
twimagio(とぅいまじお) |
準グランプリ |
神奈川工科大学 |
お昼ごはん提案システム |
リコー賞 |
電気通信大学 (Project-D2) |
画像認識を用いた複合機の新たな活用法 |
サン・マイクロシステムズ賞 |
鹿児島大学 |
オンラインストレージへの接続を可能に |
グランプリに輝いた北海道情報大学は、第1回大会でもグランプリを受賞したディフェンディングチャンピョン。話題のWebサービス「Twitter」がビジネスでも利用され始めていることに注目し、「Twitter」や画像アップローダー「TwitPic」等とMFP「imagio」を連携させ、「MFPをクラウド端末に」というコンセプトの下に、(1)書類や絵をスキャンして画像と一緒につぶやく、(2)つぶやかれた画像を印刷する、(3)書類をスキャンしてMFPをWebサーバーとして使ってTwitter会議を開く、という3つの機能を実装しました。MFPを使ってビジネスシーンでのTwitter利用を支援することで、Twitterの特徴である「ゆるくて力強いつながり」をオフィスにもたらすことを提案しました。
審査では、オブジェクト指向の設計技術やシステムの機能仕様書、操作説明書、ソースコードなどの技術評価に加え、その独創性や実用性、Javaプログラミングスキル、デモンストレーション、プレゼンテーション能力等が総合的に評価されます。グランプリの北海道情報大学チームはすべての項目で高得点を取得し、見事に連覇を果たしました。
昨年に続き審査委員長を務めた筑波大学の北川博之教授は「2大会連続で挑戦してきたチームも多く、提案されるシステムも多様化し、去年にも増してハイレベルな戦いでした。企画力や技術力が着実に向上してきていると感じています。今後も実践的IT技術人材の育成に大いに期待します」と総評の中で述べられました。
リコーでは、MFPにサン・マイクロシステムズ株式会社の Java VM (Java Virtual Machine)を搭載し、外部の技術者がプログラム開発を行える環境を提供しています。本コンテストは、リコーが提供するMFPのJavaプラットフォーム上で組込みプログラミング技術を競うことにより、製造業において、ますます重要性が高まっている組込みソフトウエア開発の技術力向上を図ることを狙いとしています。リコーは参加チームに対して、プログラミング講習の無償提供や専用技術サポート窓口の設置などの技術支援を行い、高度で実践的な組込みソフトウエア開発を支える人材育成に貢献します。
2010年3月には、2010年度コンテストの募集を開始いたします。
■ RICOH & Sunデベロッパーチャレンジについて
http://www.ricoh.co.jp/javachallenge/ を参照ください。
最終選考会結果速報は上記サイトで近日中に公開いたします。