ゼロからの挑戦を、リコーは心よく受け入れてくれた
- どんな学生時代を過ごしましたか?
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「快活」という言葉が似合う学生だったと思います。学生時代は海の生き物の進化について研究していました。研究にのめり込んだ結果、博士号を取得しましたが、一方で自分の生きる世界や視野がどんどん狭くなっていくような違和感もありました。そこで、大学院生のとき、研究以外のことにも積極的に挑戦してみようと決意。まずは、当時、大学が主催していたビジネス人材育成プログラムに所属し、グローバルかつ異分野のメンバーとチームになって「煎茶の粉砕形状と抽出回数における抗酸化成分および味の変化」についての論文を書きました。
ほかにも、企業とコラボレーションして煎茶の商品企画・開発をしたり、インターンシップというかたちでベンチャー企業を経験したり、知らない世界を見ることに労力を費やしました。研究も並行して行っていたので、恐ろしく多忙な日々でしたが、その経験と努力があったからいまの自分がいると感じています。 - リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
- 理学博士を取得後、このまま研究者としてアカデミアの道に進むか、まったく別のキャリアを選ぶか悩みました。最終的には「企業経営者の父に認めてもらえる仕事がしたい」と思い、研究者ではない道を選択し、就職活動を始めました。新しいキャリアを築きたいという一心で、技術職ではなく事務職に希望した私を、リコーは否定せず評価してくれたことが入社の決め手です。
現場にはできるだけ足を運ぶ。「自分の耳で聞く」が大事
- 普段の仕事内容を教えてください。
- 現在、新規事業の「RICOH Cloud OCR for 納品書」という紙の納品書を文字データ化するクラウドサービスのプロダクトを担当しています。具体的な業務内容としては、顧客のニーズに合った商品の特性をより強化するために、開発区や営業区とコミュニケーションをとりながら仕様検討からリリースまでアジャイルで行っています。また、新たに立ち上げた事業なので、マーケティング・企画という枠にとどまらず、販売戦略の策定や商談同行などの営業活動も同時に行っています。
- 仕事をするうえで心がけていることは?
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「自分の耳で聞くこと」です。商品の特性を強化するにあたり、なるべく現場に赴いてお客さまの生の声を聞き、自分なりに咀嚼します。そうすることで、お客さまの立場を想像することができるので、本質的にお困りごとを解決できるはずです。
実際、サービス開始前はプロトタイプをお客さまに評価していただく活動を行うのですが、できあがった新機能を手に全国をまわってお客さまにご提案します。そこでいただいたご意見を商品づくりに反映していく。この作業を日々繰り返し、ようやくローンチを迎えることができました。その際、お客さまに驚き、喜んでいただけたのが、なにより嬉しかったです。 - 仕事をとおして、どんな価値を提供したいですか?
- ここ数年で社会のデジタル化は想像を超えるスピードで進んでいます。電車内でまわりを見渡せばほとんどの人がスマートフォンを触っていますし、お買い物をするときもお店に行かずにショッピングを楽しめます。それなのに、老舗の企業などではなかなかデジタル化が進まず、紙と手作業が多く残されているのが現状です。紙を扱うビジネスを主体としてきた私たちだからこそ、紙でお困りのお客さまに対して新たなソリューションを提供したい。紙からデジタルへの移行のお手伝いをすることは、私たちの使命であると感じています。
- リコーで「はたらく歓び」を感じた瞬間はいつですか?
- 新規事業ということもあり、業務範囲が多岐にわたるため大変ですが、そのぶん成果があると達成感を味わえます。また、いろんな社員と関わる機会が多いので、どんな人がなんの仕事をしているかを知ることができるのも楽しいです。
先が見えない新規事業も、積極的に後押ししてくれる
- リコーの魅力を教えてください。
- 挑戦者の背中を押してくれるところです。いろんな意見や姿勢を否定せずに認めたうえで、人を育てようとする文化があります。いままでやったことがないチャレンジングな提案も、上司が後押ししてくれて、必要なときには手を貸してくれるのでいつも感謝しています。
- お気に入りの福利厚生は?
- 「カフェテリアプラン」のポイントです。親孝行として家族旅行に毎年活用しています。私は実家が九州なのですが、先日、母が「ディズニーシーに行ってみたい」と言っていたので、一泊小旅行でもしたいなと考えています。また、カフェテリアプランは食事補助にも活用できるため、家計に優しい制度です。私はいつも社内の食堂でランチを食べているのですが、食事代として半分ほど会社の補助がでるので、数百円で栄養バランスがしっかりとした定食を食べることができます。
- 就職活動中の方へメッセージをお願いします!
- 私が就職活動で最も意識したことは「自分の人生を自分で選ぶ」ことでした。実際、これまで大学受験、大学院進学、就職など、たくさんの人生の選択をしてきました。何かを選ぶときに大切なことは、直感に従う勇気を持つこと。これから多くの分岐点をむかえる皆さんが、充実した就職活動ができるよう願っています。