お客さまの「声」を聞きながらモノづくりがしたかった
- どんな学生時代を過ごしましたか?
- 勉強熱心な学生でした。研究分野の学会へ積極的に参加・発表したり、共同研究していた研究所にも頻繁に訪問して議論したりと、自分の研究が少しでも良い結果になるよう、手と足を使って調べていました。周囲の人の意見を取り入れながら進める当時のやり方は、いまでも仕事の基盤となっています。
- リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
- お客さまの声を聞きながらモノづくりをできるからです。自らの手でつくったモノをとおして、「世界の生活環境の向上に貢献したい」と考えていたので、製造メーカー全般で企業を探していました。そのなかで先輩社員から、「リコーは開発者が市場から離れたところで実験するだけでなく、実際にお客さまのところに足を運び、意見を取り入れながら開発している」と聞き、この会社でなら自分がやりがいを持って仕事をできると思い、入社を決めました。
仮説をアップデートし続けて、より有効な戦略を立てる
- 普段の仕事内容を教えてください。
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主に2つの業務を担当しています。1つ目は、海外での事業を拡大するためのマネジメント業務です。欧州市場を管轄するフランス拠点を担当しており、現地駐在員やフランス人とコミュニケーションを取っています。どのような経営課題があり、それを解決するためにはどうすればよいのか、さらに事業拡大をするには、いつまでに何をしないといけないのかなど、いろいろな課題に対して、3C分析(顧客・競合・自社の観点から分析を行なうフレームワーク)を用いて、次に進むべき戦略方向性を立案し、推進しています。
2つ目は、社会課題解決型事業のグローバルでの推進業務で、人の安心・安全に貢献できる商品を世の中に広めていくための戦略立案を行ない、それを海外拠点で実行するメンバーと連携しながら、戦略施策を推進しています。具体的には、人体への影響が懸念され規制対象となっている、フェノール系化合物(感熱紙の主原材料)を使用しないフェノールフリー感熱紙製品への転換を推し進めています。

- 仕事をするうえで心がけていることは?
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世界の市場環境の動向を意識するよう、心がけています。戦略とは、ある時点で立てたビジネスを成功させるための仮説にすぎず、周囲の環境が変わったときには軌道修正が必要です。とにかく修正を重ねることが、より有効な戦略につながると思うので、市場環境の動向はつねに意識しています。
また、生活の質の向上につながる価値を提供することも、仕事をするうえでつねに意識しています。お客さまに満足していただける商品・サービスを考えることはもちろん、とくに人々の安心・安全に貢献することに注力したいです。
OAメーカーからデジタルサービスの会社へと、迅速に変革中
- 職場はどんな環境ですか?
- 納期はあるものの、そこまでの進め方や計画は、自分の裁量である程度自由に決めることができます。気軽に相談できる環境なので、悩んだら上司や同僚に助けてもらうことも。また、会社全体で人材育成に力を入れており、自分が興味のある研修や勉強したいことを積極的に応援してくれたり、自分が進みたいキャリアに対して真摯に相談に乗ってくれたりするので、自己成長できる職場だと感じています。
- リコーのどのような部分に将来性を感じますか?
- 世の中の動きに迅速に対応しようとする姿勢です。ここ最近は感熱紙や熱転写リボンなどの商品を提供するだけではなく、ソフトウェアや保守サービスなどでお客さまの職場環境ごと改善できるような、デジタルサービスの会社への変革を推し進めています。私の職場のなかでも、BIツールという、蓄積されたデータを分析し、業務に役立てるためのソフトウェアを導入して、各拠点の商品在庫を自動で見える化するなど、対応の早さを実感しています。
- 就職活動中の方へメッセージをお願いします!
- 就職活動は、自分の人生のことを考える大事な時間です。決して、企業に就職することが最終ゴールではありません。企業訪問をしたり、先輩社員や周りの友人、就活生と会話したりしてとことん考え、目標を実現できるような会社を見つけてください!