「立体映像がやりたい!」を、リコーは真剣に受け止めてくれた
- どんな学生時代を過ごしましたか?
- いろんな技術に興味があり、新しいもの好きの学生でした。とくに「立体映像」と「触覚」に興味があり、在学中は「何も身につけずに触れることのできる立体映像」の装置を開発していました。大掛かりでしたが、ものづくりの楽しさや難しさを知ったのはこの体験がきっかけです。ちなみに就活では「立体映像がやりたい!」と各社に言い回っていました。ただ、「ぜひやろうよ!」と本気で話を聞いてくれたのはリコーくらいだったように思います。そしていまは、熱い想いを持ったメンバーと立体映像のテーマをイチから立ち上げ、入社前にやりたかったことを実現させています。自発的に動き続ければやりたいことができる会社だなと、あらためて実感しています。
- リコーに入社しようと思った決め手は何ですか?
- 新しいものづくりをしたかったからです。就活では新規事業を推進していたOA機器メーカーに着目していたのですが、とくにリコーが手がけているプロダクトやコア技術に惹かれました。採用活動中に知り合ったリコーの社員や、面談で話をした面談員は誰しも夢を持っていて、イキイキと働いている印象を持ちました。この人たちとともに仕事をしたいと思ったのも、大きな理由の一つです。
チームの創造性を高める空間「RICOH PRISM」のブラッシュアップを進める
- 普段の仕事内容を教えてください。
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大森の本社事業所至近にある新しい拠点「3L」にて、チームの創造性を引き出す次世代会議空間「RICOH
PRISM」の価値創造と開発をしています。メインで担当しているのは、そこで使う特殊な操作デバイスの開発。チームの状態をリアルタイムで知り、より良い状態で活動ができるよう、さまざまなセンシング技術やフィードバック技術を取り入れています。
また、社内副業の制度を利用し、本業とは別の取り組みとして、立体映像の開発も行っています。学生の頃の経験を活かし、立体映像を360°どこからでも立体として見える新たな裸眼立体映像の考案や、映像をつくるアルゴリズム開発を担当しています。こちらは事業化を目指し日々奮闘中です。
- 仕事をするうえで心がけていることは?
- 「価値づくり」と「ものづくり」を同時にやることです。いまの業務は、まったく新しいものをつくっているため、決まった仕様や、どれほどの精度まで仕上げれば良いかという基準がありません。どういった仕組み、環境、ものをつくれば、より良いものを提供できるかという「価値づくり」と、実際に立てた仮説をプロトタイピングして具現化する「ものづくり」を両立するべく、仮説検証を繰り返しています。「エンジニアだから研究や開発だけできれば良い」ではなく、自分のつくるものがどんな価値を提供するのかを考え、いつでも人に表現できるよう、日頃からつねに意識しています。
- 仕事をとおして、どんな価値を提供したいですか?
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「はたらく歓び」です。学生の皆さんも、研究などで自分のアイデアが活かされたときや、誰かと協力して新しい価値を生み出したときに歓びを感じると思います。それは、われわれも同じです。創造性を発揮し、チームとしてより良いアウトプットを出すことで、働く人たちに「はたらく歓び」を感じてもらいたいと思っています。
今後さらにAIやRPAが発展していくことで、人間にはより創造的な仕事が残るといわれています。仕事は「やらなければいけないもの」から「やりたいもの」、つまり「歓びを感じるもの」に移り変わっていくはずです。そんな未来の働き方をサポートする環境を先立って提案していきたいですね。 - リコーで「はたらく歓び」を感じた瞬間はいつですか?
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たくさんありますが、最近では、チームでまったく新しいものをつくり上げたことと。そしてそれが、人の感情を動かしたことです。
今回「RICOH PRISM」用に製作したデバイスはかなり変わった見た目と感触をした、これまでにないものです。開発メンバーと構想からかなり時間をかけ、試作検証を繰り返すことで完成しました。実際に使ってもらったところ、「初めての触り心地」「ずっと触っていたい」などの感想をもらいました。自分たちのつくったものが、こちらの意図していたように人の感情を動かした瞬間に、歓びを感じました。
自律的な働き方を、全力でサポートしてくれる
- リコーの魅力を教えてください。
- 自律的な働き方を全力でサポートしてくれるところです。最近では社内副業制度がより一層浸透し、本業以外に自分が興味ある仕事に関われるようになりました。ちなみに、私がいまの部署に異動したきっかけもこの社内副業制度でした。ほかにも、社内外からアイデアを持つ人が集まり、新規ビジネス創出を目指すアクセラレータープログラム「TRIBUS」というプロジェクトが活気づいています。自分のやりたいことや自分の力を発揮できる場を模索する人にとっては、とても恵まれた制度や風土があると思います。
- 就職活動中の方へメッセージをお願いします!
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理系就職・理系専攻の学生は、まず自分の研究を「自分ごと」としてとらえて、一生懸命取り組みましょう。就職先の選択肢を広げるにはこれがいちばん大事です。研究の成果の大きさよりも、いかに自分で考えて研究テーマを立てたか、問題解決に取り組んだかの過程のほうが、比べものにならないほど重要です。
さらにアドバイスをするなら、企業とのジョブマッチ面談は、一方的な面接ではなく双方のマッチングを測る場です。自分のありのままで対話をしましょう。会社から選ばれるだけでなく、皆さんも会社を選ぶ立場です。リコーの面談員はしっかり話を聞いてくれるので、自分のやりたいことや想いをありったけぶつけて下さい。「会社選びの一環」だと思って、面談員との会話を楽しんでください! その先がリコーでも、そうでなくとも、皆さんにとって素敵な出会いとなることを願っています。