アジアの現状を肌で感じ、現地のビジネス戦略を支援
2016年11月よりトレーニーとして出向し、シンガポールにあるAP(アジアパシフィック)極の販売統括会社のIT部門で働いています。私のいる会社はアジア・オセアニアにある9カ国の販売会社を統括する立場なので、それぞれの販売会社のデータをどのように捉えビジネス戦略に生かすのか、すばやく判断することが求められます。これまでは、各社からその都度一つひとつレポートを集めていましたが、リアルタイムに正しくデータを連携し分析できるようにするために、各社のデータ定義を統一化し、BIツールを使ったダッシュボードを構築するプロジェクトが立ち上がりました。私は、ビジネス部門とシステムの間に立って、本当に必要な要件は何か、コストはどのくらいか、納期を達成するために何が必要か、などの調整を行い、プロジェクトが円滑に進むように支援しています。
また、上記以外にも幅広くITの業務を経験させていただいており、現場だからこそ肌で感じられる感覚や、コミュニケーションを通じて文化を理解することなど、現地のメンバーと協働することで得た経験を、アジアの現状として正しくIT戦略部門に伝えるのも重要な仕事の一つです。
世の中の動向やニーズを捉えてビジネスの目線に立つことの大切さ
そもそも私自身は留学経験もなく、英語も得意ではありませんでした。それでも入社以来、海外の方とやり取りをする機会が多くあり、入社4年目当時、フランスにある生産会社の方と仕事をしていたのですが、電話やメールだけではうまく仕事が進められず、現場を見てしっかり事実を把握したいという強い意志を上司にぶつけ、一人で出張にいかせていただいたことがあります。高い壁を用意すればするほど準備はもちろん大変ですが、一歩自分の枠を超えてでも、やり遂げたいことへの強いこだわりと意志を持つことが大切だと思っており、それが今の海外でのトレーニー生活にも活かされていると思っています。
これからも、今までの経験を活かしてグローバル案件に関わっていくとともに、なるべくビジネス部門と近い立場で仕事をしたいと考えています。システムエンジニアというと、技術的な仕事の側面をイメージする方も多くいると思いますが、実はその前提として、会社のさまざまな業務の実態を知り、ビジネス部門と協働してあるべき姿に変革していく、事実把握力やコミュニケーション力が広く求められる仕事だと感じています。世の中の動向やニーズを捉えてビジネスの目線に立ち、価値提案型の仕事をしていきたいです。