リコーのデジタル複合機をはじめとした商品やサービスは進化を続けており、様々なシーンで、ますます多くの人に使われるようになりました。その一方で、操作手順や紙詰まりの対処法などが分からず、作業に手間取ってしまうお客様もいらっしゃるようです。 多機能化・高機能化が進むにつれて、自在に使いこなすためのリテラシー(活用能力)が求められるケースが増えています。このような状況の中、リコーは健常者、障がい者、年齢にかかわらず、より多くの人に使いやすさと便利さを感じていただくために、積極的にアクセシビリティに配慮したものづくりを行っています。
リコーでは、常にお客様にご満足いただける機能性や信頼性を高いレベルで実現しながら、さらにその先を行く「使いやすさ」を目指しています。例えば、デジタル複合機においては、お客様が日常的に触れる操作部に見やすい8.5インチの大型フルカラー液晶パネルを採用し、さらに高齢者や弱視の方に対しては簡単画面の表示で使いやすさに配慮しています。また、万一の紙詰まり処理などはわかりやすいアニメーションでガイダンスします。
さらにトナーをボトル形状にして片手でも交換可能にしたり、分離可能な横置きスキャナーで車いすの方でもスムーズに操作できるようにきめ細やかに配慮しています。
“使いやすさ”をより高いレベルで実現するためリコーが最も重視したのは、メーカー側の発想ではなくお客様の視点です。 実際の利用状況を調査し、商品評価や要求、実験結果に基づいて開発を進める「顧客起点のモノづくりプロセス」を採用しています。例えば、給紙トレイをスムーズに引き出すために必要な力を具体的な数値で出したり、障がい者の方にご協力いただき操作性について検証を行ったり、徹底的にチェックを重ねています。また、アクセシビリティ対応検証として、操作していただいた方にアンケート調査を実施するなどし、操作性の改善にも努めています。これからも、「人にやさしい」商品とサービスの実現へリコーの挑戦を続けます。