リコーグループでは、事業所廃棄物の最終処分量(埋立量)の削減および再資源化の促進を目的に、各事業所から排出される廃棄物の実績を定期的に評価しています。
評価では、最終処分率(埋立率)および再資源化率に関する社内基準を設定し、事業所ごとの達成状況を確認しています。また、最終処分量(埋立量)の多い部門や基準未達の事業所を特定し、再資源化が困難な廃棄物の発生抑制や、埋立処分・単純焼却を行わない処理業者の選定など、最終処分量(埋立量)の削減に向けた取組を重点的に推進しています。
リコーグループでは、事業活動に伴って発生する廃棄物を最小限に抑えるため、生産現場における歩留まりの改善や、溶剤のクローズドリサイクルなど、廃棄物の発生抑制および再資源化につながる技術開発に取り組んでいます。
エトリアマニュファクチャリングジャパン沼津事業所/東北事 業所では、PxPトナーの生産における排出物の発生抑制と資 源循環の高度化を実現しています
* 使用済み製品(材料)を回収・再資源化を行い、再び同じ製品(材料)として再利用 すること。リコーでは自社内で循環を完結させています
エトリアマニュファクチャリングジャパン沼津事業所では、トナーの生産工程で発生する界面活性剤を主成分とする分離液 は、従来、委託業者により廃アルカリとして廃棄処分されてい ました。この分離液を自社工程で再生処理し、再び生産に活 用することを目指し、長年にわたる研究・試験、生産技術の改 良の結果、再生技術を確立し、界面活性剤の自社内クローズ ドリサイクルを実現しました。
本技術は、順次量産展開を進める中で先行して一部のトナー品種へ適用しており、その結果として年間300t以上の排 出物の発生抑制を実現しています。さらに、新規投入する化 学薬品の削減により、製造コストおよび排出物処理費用の低 減といった経済面での効果も創出しました。
本取り組みは、環境負荷低減と経済性の両立を実現する事例として、さらなる適用拡大を進めていきます。
エトリアマニュファクチャリングジャパン沼津事業所/東北事業所では、トナーの生産工程で発生した使用済み溶剤を、廃棄物処理業者に焼却処理を委託していましたが、 2010年より段階的に社内での再生・再利用する技術を開発・導入し、溶剤の社内再利用を進めてきました。
2025年度には、エトリアマニュファクチャリングジャパン東北事業所において、これまで再生ができなかった樹脂と溶剤の混合廃液を分離・抽出する新たな再生技術の開発により、社内再利用が可能となりました。
これにより、年間1,800t以上の排出物を削減し、コスト面でも大きな効果を上げることができました。
さらに、再生溶剤は社内再利用にとどまらず、再生溶剤を原材料メーカーへ提供するプロセスを確立し、サプライチェーン全体での資源循環を推進していきます。
リコーグループでは、2006年から、廃棄物処理を委託している事業者の処理実態や管理状況を確認する監査制度を運用しています。監査は年1回実施しており、廃棄物処理に関する法令順守状況を確認するとともに、法令違反や事故、環境リスクなどを未然に防止する観点から評価を行っています。そのため、廃棄物管理に関する事項に加え、防火・防災、安全衛生、職場環境、環境保全、再資源化の状況や地域社会への配慮など、幅広い視点で確認しています。現地訪問による監査には専門的な知識と経験が必要となるため、リコー本社に専門チームを設置し、専門知識と経験を有する監査員が対応しています。
監査結果は、委託業者の基本情報とあわせてシステムで一元管理し、必要な情報を適時参照できる環境を整備しています。また、委託業者の廃棄物処理許可証の有効期限についても同システムで管理しており、期限到来前に担当者へ通知することで、許可証の更新状況を確実に管理しています。