ニュースリリース
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則、以下リコー)と、音響通信技術の研究、開発、提供を行うエヴィクサー株式会社(代表取締役:瀧川 淳、以下エヴィクサー)は、資本業務提携することで合意しました。両社は今後、音響通信技術とセンシングソリューションを組み合わせ、屋内外の施設や地下施設等、多様な環境において、「現場で使える」情報提供サービスの確立を目指します。
近年、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末などのデバイスの普及とともに、オフィス、商業施設、医療機関、学校、街中等さまざまな現場において個々人の居場所や状況に応じた情報を受信者に届けるニーズが高まっています。また、地震や台風、大雨などの災害発生時における、障がい者や外国人への情報提供手段として、通訳サービスなどさまざまなサービスが登場しています。
しかし、その多くは携帯電話回線、Wi-Fi™回線など公衆通信インフラを利用しているため、通信回線が途絶したり、通信制限による遅延が発生した際には、情報を伝達する手段が制限されてしまいます。また、公的な情報を伝えるテレビやラジオ放送等は、広域の情報を流すことはできますが、それぞれの現場・現状に応じた情報の発信には適していません。
リコーは、電波を使った近距離自動認識技術であるRFIDやビーコンなどの各種センシングデバイスを用いたIoT(モノのインターネット)インフラの構築から、AI(人工知能)を駆使したデータ分析、その後のレポーティングも含めたセンシングソリューションサービスの提供を進めてきました。
一方、エヴィクサーは、音声に特殊な信号を埋めこむ独自の音響通信技術「Another Track®※1」を核としたソリューションに強みを持ち、劇場や映画館、スポーツ会場などの民間分野における多言語字幕サービスなどで多数の採用実績があります。
両社はこれまでに、リコーのセンシングソリューションとエヴィクサー社の音響通信技術を組み合わせ、音響通信で制御するコミュニケ―ションロボットでの外国語ガイドサービス※2や競技会場におけるICT利活用に関する実証※3、津波避難訓練における音響通信ICTの活用に関する実証実験※4などさまざまな活動を共同で実施して来ました。
両社は今回の資本業務提携により、音響通信技術を活用したセンシングソリューションの開発と事業化を加速させていきます。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2019年3月期リコーグループ連結売上は2兆132億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の"はたらく"をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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