株式会社リコー、リコーベトナム、ベトナムのNPOであるREACH(リーチ)は、家庭環境などにより十分な教育が受けられず、働くことに困難を抱えているベトナムの若者のため、「若者向けデジタル支援プログラム」を実施します。2023年度に実施した本プログラムにより、就労状況、生活環境、収入面などで期待以上の成果を上げることができたことから、2年連続での実施に至りました。
デジタル社会の進展の一方で、若者世代でもデジタル・ディバイド(情報格差)が起きており、社会課題となっています。経済的に厳しい家庭で育った若者は、PCの操作習得が低い傾向にあり、デジタル化の進展が就労へのハードルを上げる要因になっています。
REACHは、貧困や障がい、複雑な家庭環境により逆境に立っている若者(16-30歳)を無償で支援し職業訓練と就職支援を行うNPOです。2008年の設立以来、これまで22,000人以上の若者にトレーニングを提供してきました。REACHは雇用主が重視する能力と労働倫理といった仕事に直結するスキルトレーニングのみでなく、コミュニケーションや問題解決能力、仕事に対する準備の仕方や、時間とお金の管理方法など、仕事をする上で基本となるソフトスキルに関する訓練も行っています。
2024年度の本プログラムでは、前年と同じく、REACHが募集した若者に対して、3か月間かけてソフトスキルトレーニングとグラフィックデザインを学ぶテクニカルトレーニングを提供し、働くことへの参画を後押しします。ソフトスキルトレーニングの学習中には、リコーベトナム社員がプロボノとして参加し、就職活動プロセス、履歴書の書き方などに関する講義、1on1での面接練習などのトレーニングも提供します。
同様の取り組みとして日本国内では、リコーおよびリコージャパンが認定NPO法人育て上げネットと協働し、2021年から4年連続で「若者向けデジタル支援プログラム」を実施しています。2023年には、提供範囲を広げる目的でREACHと協働し、海外では初めての取り組みとして、ベトナムで実施を始めました。
リコーグループは、企業理念「リコーウェイ」の使命と目指す姿に掲げる「“はたらく”に歓びを」の実現を目指し、デジタルサービスの提供を通して、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会への貢献を目指します。
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2024年3月期グループ連結売上高2兆3,489億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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