お知らせ
株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)と公益社団法人日本将棋連盟(会長:佐藤 康光)は、両社が共同開発した「リコー将棋AI棋譜記録システム」(以下、リコー棋録)を5月16日(土)に将棋会館(渋谷区)で行われた第10期リコー杯女流王座戦一次予選で本稼働し、12対局の無人化記録を実施しました。
リコー棋録は、将棋対局時の記録係の不足に対応するために、AI(人工知能)技術を活用し、棋譜を自動的に生成するシステムで、対局の盤面を天井からカメラで動画撮影し、AIソフトに取り込み解析することで、リアルタイムで棋譜を生成することができます。2019年7月から将棋会館で行われた公式戦で実証実験を重ねてきました。
また、リコーはリコー棋録と連携する対局時計を開発しました。これは、リコー棋録を使った対局における一手ごとの消費時間を計測・記録することができ、自動音声による秒読みも行うことができます。この対局時計は、従来のいわゆるチェスクロック方式のみならず、1分未満切り捨てで計測する対局にも対応しております。
日本将棋連盟では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、対局の延期や三密を防ぐ対策を行っています。リコー棋録と対局時計を使うことで、記録係を無人化することができるため、感染リスクを低減し対局を行うことができます。5月16日の稼働ではいくつか課題が見つかりましたが、これらを解消し、今後の本格導入に向けてさらなる開発を進めていきます。
この度のリコー杯女流王座戦一次予選にて「リコー将棋AI棋譜記録システム」が本稼働ということになりました。昨年の発表から約1年、実証実験を重ねてきました。今回の導入により、記録係の慢性的な不足という問題が解消され、また人員削減という観点から、新型コロナウイルス感染症対策である三密を避けることにも有効であり、これからの時代に即したシステムであると考えております。
開発にあたりご尽力、ご協力を賜りました株式会社リコー様に厚く御礼申し上げます。今後も対局を行うにあたり、より良い環境を整備していく所存です。宜しくお願い申し上げます。
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく”をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/
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