近年、建設業、物流業、小売業、医療業などの「現場」で働く人々の生産性向上が急務となっています。また、生成AIに代表されるAI技術は日進月歩で進化しており、これらを用いたデジタルトランスフォーメーション(DX)が期待されています。
しかし、現場の課題解決に必要なデータは、センサーからの数値データ、画像データ、3次元データ、書誌的情報などを表す文字データなどさまざまであり、それらを適切に組み合わせて、総合的に取り扱う必要があります。
一方で、現場作業者が必ずしもデータ処理技術やAI技術の知見を持っているわけではなく、自身の持つ課題に対して適切な解決方法を考えることは容易ではありません。
リコーは、長年培ってきた光学技術や画像処理技術を応用することで、課題解決に必要なさまざまな種類のデータを取得して現場をデジタル化します。また、これらのデータを総合的に分析・処理する知見を持つAI人材が、お客様に寄り添って課題解決に導きます。
リコーには、画像、3D、自然言語処理技術を応用したさまざまなAI技術を、建設業をはじめとする現場のお客様に向けて開発してきた実績が多数あります。これらの技術を活用し、さらに幅広い業種のお客様に向けたAI開発を目指します。
リコーの光学技術、画像処理技術を活用することで、現場で役立つ情報を抽出することができます。
レーザースキャナーやスマートフォンなどを用いて取得した3次元点群データは、そのままではデータ量が大きく、容易に扱うことができません。しかし、リコー独自のAIを駆使した点群認識技術(各点がどの対象物を表しているかを識別する技術)を利用することで、以下のような応用が可能になります。
近年、LLM(Large Language Models、大規模言語モデル)に、個社独自の文書データを参照しながら回答を作成するRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)を組み合わせた手法が注目されています。RAGを3次元情報(デジタルツイン)と組み合わせることで、作業員が現場で行う業務を支援します。
一方で、現場の文書データは、紙文書の状態、または、紙文書をスキャンした画像データであることが多く、この状態では、文字情報として認識されていないため、RAGに使用することはできません。
そこで、リコーの持つAI-OCRの技術を利用することで、表や図などさまざまな要素を含む複雑な文書データから必要な情報のみを抽出し、RAGに使用できる構造化データを生成できます。
リコーが長年のオフィス機器開発で培った光学、ソフト、画像処理技術と、AI技術を組合せることで、「現場」で働くお客様の働き方変革をお手伝いします。
また、開発経験が豊富なAI人材が並走することで、お客様固有の課題の解決を目指します。